教育委員会会議で佐藤教育長　分散登校の結果確認へ　ＩＣＴ活用期待する声も

（コロナウイルス関連 2020-03-19付）

　道教委が１７日に開いた第５回教育委員会会議では、新型コロナウイルス感染症への対応について意見を交わした。臨時休業の現状を踏まえ、今後のＩＣＴ環境の整備・活用に期待する意見も。長期休業によって登校を嫌がる子どもが出ることを懸念する声もあり、佐藤嘉大教育長は、分散登校の結果を各市町村に確認する考えを示した。

　はじめに、池野敦総務政策局長が公立学校の一斉臨時休業の状況、分散登校の概要や高校入学者選抜の対応状況を説明。

　田澤由利委員は、一斉臨時休業の現状を踏まえ、今後のＩＣＴ環境の整備・活用に期待。遠隔で児童生徒の様子を確認したり、互いにコミュニケーションを取ったりすることができるＩＣＴ環境の必要性を示した。

　佐藤教育長は、１人１台のコンピューター端末、通信ネットワークを一体的に整備する国のＧＩＧＡスクール構想に基づき、教育環境を整備する考えを示した。

　山本伸弘委員は、メッセージ交流サイトの開設や教職員向け教育長メッセージの発出などの道教委の取組にふれ、「教員たちもストレスが高まっていると思う。“やれることはすべてやる”という意識で今後も取り組んでほしい」と述べた。

　末岡裕文委員は、長期休業によって登校を待ち望む子どもがいる一方、嫌がる子どもが生じる可能性を懸念。

　佐藤教育長は後日、分散登校の実施結果を各市町村に確認するとした。

　橋場弘之委員は、臨時休業に伴う給食中止を例に挙げ、地方経済を効率的に救済する今後の対策に期待した。

　最後に佐藤教育長は、きょう１９日に示される国の専門家会議の見解を踏まえ、子どもの安全・安心を第一に、今後の対応を検討する考えを示した。

(コロナウイルス関連 2020-03-19付)