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障がい児入所施設・通所支援事業所数　デイサービス５４８ヵ所　過去５年で大幅増　札幌市
（市町村 2020-04-08付）

放課後等デイサービス・保育所等訪問支援を行う事業所・２年度（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市保健福祉局は、４月１日時点の障がい児入所施設・障がい児通所支援を行う事業所数をまとめた。障がい児の自立の促進と放課後等の居場所づくりを推進する放課後等デイサービスを行う事業所は５４８ヵ所。集団生活適応のための訓練などを実施する保育所等訪問支援を行う事業所は３４ヵ所となるなど、平成２８年度以降、過去５年の推移をみると、いずれも大きく増加している。

　国は平成２４年、児童福祉法を一部改正。障がい児が集団的生活を営む施設において障がい児以外の児童との集団生活への適応のための専門的な支援などを供与する障がい児通所支援の充実を図るため、放課後等デイサービスや保育所等訪問支援を創設した。保育所等訪問支援の保育所等には小・中学校なども含まれる。

　放課後等デイサービスは、学校通学中の障がい児に対して、放課後や夏休みなどの長期休業中に、生活能力向上のための訓練等を継続的に提供することによって、障がい児の自立促進と放課後等の居場所づくりを推進するもの。

　利用者が事業所に対して支払う利用料は全利用額の１割。ただし生活保護受給世帯や市町村民税非課税世帯は無料としていることから世帯の収入に応じて利用料は異なってくる。

　保育所等訪問支援の内容は、①障がい児本人に対する支援（集団生活適応のための訓練等）②訪問先支援のスタッフに対する支援（支援方法の指導等）―の２つ。

　保健福祉局は、市内で障がい児入所施設および障がい児通所支援を行う事業所数を集計した。うち、放課後等デイサービスを行う事業所は１日時点で５４８ヵ所。過去５年の推移をみるとほぼ倍増している。

　保育所等訪問支援を行う事業所は３４ヵ所。２８年度の２３ヵ所から１１ヵ所増加している。

　区ごとにみると、放課後等デイサービスを行う事業所はすべての区にあり、北区の９４ヵ所が最多となった。保育所等訪問支援を行う事業所は白石区を除くすべての区にあり、中央区の７ヵ所が最も多かった。

　また、新型コロナウイルス感染拡大防止を踏まえた市立学校一斉休業期間中は障がいのある子どもの居場所の必要性が高まっていることなどから、９割以上の事業所が開所していたことが明らかとなった。