中川町２年度教育行政執行方針　学校長寿命化計画を　計画的に改修・改築推進

（市町村 2020-04-08付）

中川町教委・髙橋信行教育長

　【旭川発】中川町教委の髙橋信行教育長は令和２年度教育行政執行方針において、建築後４０年以上が経過した小・中学校校舎について町学校施設長寿命化計画を策定して、計画的な改修・改築に取り組み、施設の長寿命化を図っていくことを示した。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼中川文化を育む

　エコミュージアムセンターでは、引き続き次世代へ伝承したい地域財産の調査・普及を続け、町外への発信および後世へ伝えるための保存・活用を図り、住民とともに博物館活動を推進する。

▼生涯学習の推進

　生涯学習センターちゃいむを拠点として、家庭・学校・地域との連携を通じて、幼児から高齢者まで各世代のニーズに応える学習機会の提供や学習活動の支援を行い、学びと交流を通して地域人材の育成、家庭および地域の教育力の向上に取り組む。

　放課後児童クラブは、読書・学習や創作活動、遊びを通した体力づくり、地域の文化・伝統や季節ごとの様々な体験活動に取り組むとともに、電子メディアに触れる時間を減らす取り組みである「中川スライド３０」を実施し、子どもたちの健全育成に努める。

▼学校教育の充実

　確かな学力の育成については、各学校における校内研究や教員研修を通じて授業改善を図るとともに、各学校が作成する学力向上アクションプランの具現化に取り組む。

　豊かな心の育成については、考えを深めるとともに、答えが一つでない道徳的な課題に一人ひとりが向き合い、考え、児童生徒が自ら気付く道徳教育の充実に努める。

　健やかな体の育成については、各学校において全学年で実施している新体力テストの結果による成果と課題を分析し、朝活動や休み時間を活用したり、外部講師を活用した運動プログラム、「コオーディネーショントレーニング」を体育授業や部活動に取り入れたりするなど、運動能力および体力向上に努める。

　ＩＣＴ教育の推進については、元年度までに小・中学校ともに、体育館を含む全教室・廊下での高速インターネットの整備が完了し、タブレットパソコンで様々な教育の場面でＩＴを活用している。

　小・中学校におけるＩＣＴ教育は、パソコン１人１台時代を迎えようとしており、ハード面・ソフト面での支援を検討している。

　小学校においては、町費教員、特別支援教育支援員、学習支援員の配置を継続し、児童の個性や能力に応じた教育を推進する。

　中学生を対象とした学習支援「なかがわ塾」において、引き続き、ボランティア講師の支援と協力で生徒個々の習熟度に応じた指導を行い、生徒の高校進学の支援を進める。

　学校における働き方改革について、教師が子どもと向き合う時間の確保を図るとともに、勤務時間の適正化のため、町立学校における働き方改革行動計画を着実に進めている。

　元年度は、小・中学校に校務支援システムを導入し、効率化を図っている。今後も、教師が子どもたちに対して効果的な教育活動ができるよう、学校における働き方改革のための取組を支援している。

　建築後４０年以上が経過した小・中学校校舎は、今後とも子どもたちにとって安全・安心な教育環境である必要があり、適正な改修・維持保全の必要がある。２年度に町学校施設長寿命化計画を策定し、計画的な改修・改築に取り組む。

(市町村 2020-04-08付)