長沼町２年度教育行政執行方針　ＩＣＴ活用した学びを　意識醸成へ１日防災学校

（市町村 2020-04-07付）

長沼町教委・間嶋勉教育長

　【岩見沢発】長沼町教委の間嶋勉教育長は令和２年度教育行政執行方針で、ＧＩＧＡスクール構想の実現とＩＣＴを活用した学びの推進に努め、一人ひとりの教育的ニーズや学習状況に応じた個別学習、双方向型の一斉授業を実現する意向を示した。１日防災学校や安全教室など、児童生徒の防災意識の醸成を目指した効果的な防災・安全教育の支援に取り組むとした。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

【学校教育】

▼確かな学力の育成

　全国学力・学習状況調査やチャレンジテストなどの結果を分析して、教育課程の検証改善サイクルを確立する取組を一層進め、学力を確実に伸ばしていく。

　１人１台端末の導入や高速大容量通信環境整備など、ＧＩＧＡスクール構想の実現とＩＣＴを活用した学びの推進に努め、一人ひとりの教育的ニーズや学習状況に応じた個別学習、双方向型の一斉授業を実現する。

　外国語教育については、新たに英検５級以上の合格者へ検定料を全額助成し、児童が目標を定め、意欲をもって外国語教育に取り組む環境をサポートし、諸外国について理解を深め、英語によるコミュニケーション能力を育成するため、外国語指導助手（ＡＬＴ）を引き続き配置して授業改善を進めていく。

▼豊かな心と健やかでたくましい体の成長を育む教育の推進

　道徳教育推進教師を中心とした組織的・計画的な研修・指導を行い、授業を公開するなど、家庭・地域と連携した取組を進め、ピア・サポートなど思いやりの気持ちを大切にした道徳実践を展開していく。

　健やかな体の育成については、体育の授業改善を図るとともに、どさん子元気アップチャレンジへの参加やスキー・水泳授業への支援、部活動などへの支援を行い、体力向上や運動の習慣化を推進していく。

▼子どもたちの安全・安心を支える教育環境の充実

　いじめなどの問題については、地域・保護者・関係機関と連携しながら、いじめの根絶を目指す。不登校に対応する適応指導教室についても、質的な拡充に努め、児童生徒の居場所となり学校・社会への復帰がかなうよう取り組んでいく。

　特別支援教育については、個別の教育支援計画の充実など、児童生徒・保護者のニーズに応じた適切な指導と支援に努めていく。

　災害や事件・事故などから自らを守ることができるよう、関係機関と連携した１日防災学校や安全教室の開催など、児童生徒の防災意識の醸成を目指した効果的な防災・安全教育を支援するとともに、スクールガードや学校支援ボランティアの協力をいただき、地域全体で子どもたちを守り育てていく。

▼開かれた信頼される学校づくり

　教職員の資質向上については、新たな教育課題に対応した研修への参加を促し、成果を教科指導や生徒指導に生かすことができるよう支援していく。

　校内研修を通して個々の力量を高め、その成果を広く公開し、点検・評価を行い、新たな課題に取り組むシステムが確立できるよう支援していく。

【社会教育】

▼学校・家庭・地域が連携した子どもの健全育成

　地域学校協働本部の主事業となる学校支援地域本部事業、放課後子供教室、土曜日の学習支援活動をさらに充実させていく。

　社会に開かれた教育課程の実現を目指し、学校を核とした地域の教育力を高め、地域を生かした多様な教育活動の充実と、教師が児童生徒と向き合う時間の拡大につながるよう、学校・家庭・地域との連携、協働によるコミュニティ・スクールについて、先進的な自治体の実践事例を参考にしながら進めていく。

(市町村 2020-04-07付)