鹿追町2年度教育行政執行方針 SCの派遣を倍増 一貫教育の在り方再構築(市町村 2020-04-07付)
鹿追町教委・大井和行教育長
【帯広発】鹿追町教委の大井和行教育長は令和2年度教育行政執行方針で、幼小中高一貫教育において、鹿追高校との一貫教育の在り方を再構築していく考えを示した。スクールカウンセラーの派遣を倍増し、より専門的な見地から子どもたちが安心して相談できる体制を強化していく。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼学校教育
2年度からスクールカウンセラーの派遣を倍増し、より専門的な見地から子どもたちが安心して心情を相談できる体制を強化していく。併せて不登校児童や生徒が学校以外の場所で過ごすことのできる場所についても多くの事例を研究しながら、場所の創設について検討を進めていく。いじめや暴力などの予防教育プログラムの導入を図り、未然防止に努める。
平成15年度から取り組んできた幼小中高一貫教育は、英語教育を中心に着実に成果を上げてきた。国際理解教育については、国際標準語である英語の教育をさらに充実させると同時に、多様な価値観を学ぶことで他者との価値観の相違を学び、同時に自己肯定感を育てていく。
本町独自の教育課程として取り組んできた環境学をジオパーク活動と連携させ、体験を通じて自然科学を横断的、かつ総合的に学ぶ方法を検討する。
幼小中高一貫教育においては、鹿追高校との一貫教育の在り方を再構築していく。地方創生の核として期待される高校を単に存続問題としてのみとらえず、高校は町内の最高学府であるという認識をもって、鹿追高が本年度から取り組む鹿追創生アカデミア構想の実現を全力でサポートしながら、いかに高校へつながる一貫教育を行うことができるか総合的に再検証し、さらなる一貫教育の振興と充実に努めていく。
部活動の在り方について、令和2年度から元サッカー日本代表監督が提唱する科学的理論をデジタル化した指導方法の実証実験に取り組む。2年度は少年団から高校までを、一貫した論理的で科学的なアプローチによって、指導の方法を含めて部活動改革を進めていく。
地域とともにある学校づくりの推進について、町内の全小・中学校にコミュニティ・スクール(学校運営協議会)を設置して2年が経過し、学校と地域住民・保護者が一体となって子どもたちを育む地域とともにある学校づくりを推進してきた。2年度についても、学校教育と社会教育が連携し地域や保護者、学校と一体となり子どもたちを支える仕組みづくりを継続して取り組んでいく。
▼社会教育の推進
とかち鹿追ジオパークについて、町担当部局と連携し、ふるさと鹿追の風土を学ぶ事業の推進などに努めていく。
町民ホール・神田日勝記念美術館・健康温水プールは建設後20年以上が経過し、今後、経年劣化などよる改修が必要となることから改修計画の策定を行う。
家庭教育は、生きる力の基礎であり、家庭での教育力の向上のため、家庭・学校・地域社会の密接なつながりを推進するとともに、父親が子育てに参加する意識の高揚と子どもたちの育成に取り組んでいく。
神田日勝記念美術館については、神田日勝没後50年を記念して、「神田日勝―大地への筆触」を東京ステーションギャラリー・神田日勝記念美術館・道立近代美術館の3館を巡回する展覧会を開催し、町内外で神田日勝の画業の顕彰と優れた芸術鑑賞の機会を提供する。
(市町村 2020-04-07付)
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