千歳市内小・中学校のＣＳ　新たに１２校導入完了　地域とともにある学校推進

（市町村 2020-04-06付）

　千歳市教委は本年度、コミュニティ・スクール（ＣＳ）を新たに市内小・中学校１２校で導入した。前年度は１４校に導入済みで、１２校の導入によって市内小・中学校全校で導入が完了。学校と地域が目標やビジョンを共有し、連携・協働して子どもたちを育む「地域とともにある学校」の一層の推進を目指していく。

　市は、平成２９年度から２年間にわたり、高台小学校、青葉中学校、駒里小中学校の３校をモデル校としてＣＳの導入に向けた調査研究事業を行った。学校運営協議会委員の選任、委員や学校に対する制度理解推進、校内体制や作業部会など活動推進のための組織に関することについて調査研究を行い、３１年１月に最終報告書を作成。研究報告を踏まえ、令和元年度には市内小・中学校１４校でＣＳを導入した。

　導入校では、水泳・スケート学習への地域による支援、校区内の環境美化活動、生活科・書写・家庭科などの授業支援、放課後学習への支援、学校と地域との合同防災訓練などを展開。アイヌ文化学習をＣＳ事業として位置付けたほか、千歳科学技術大学の教授を学校運営協議会委員に選任した学校では、出前授業などで大学と連携した教育活動を実施するなど、様々な取組を行ってきた。

　４月に新たに学校運営協議会を設置するのは、小学校８校（千歳小、千歳第二小、日の出小、信濃小、祝梅小、向陽台小、北陽小、泉沢小）、中学校４校（富丘中、北斗中、向陽台中、勇舞中）の計１２校。

　今回で市内全小・中学校における学校運営協議会の設置が完了し、地域とともにある学校の一層の推進を目指す。

(市町村 2020-04-06付)