池田町２年度教育行政執行方針　外国語活動に中学教員　ＩＣＴ活用し論理的思考力

（市町村 2020-04-06付）

池田町教委・加賀学教育長

　【帯広発】池田町教委の加賀学教育長は令和２年度教育行政執行方針で、小学校の外国語活動などの充実を図るため、中学校教員や外国語指導助手による英語授業の実施等を通じ小学校教員の指導力向上を図る考えを示した。プログラミング教育については、ＩＣＴ機器の活用などを通じ論理的に考える力の育成に努める。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼主体的・対話的で深い学びの実現

　ＩＣＴ機器等を活用し子どもたちの興味・関心を高める授業改善に取り組むとともに、授業準備や学習態度などの学習規律を町内で統一し、小・中学校が連携して学習意欲の向上に努めるほか、学習習慣の定着に向け、家庭等での学習時間の確保などを啓発していく。

　各学校に対して、学力向上に向けた学校経営ビジョンや到達目標を設定させ、学期ごとに進ちょく状況を把握した上で指導助言していく。

　小学校においては、新学習指導要領が全面実施されることから、小学校の外国語活動などの充実を図るため、中学校教員や外国語指導助手による英語授業の実施等を通じた小学校教員の指導力向上を図るとともに、新たに実施されるプログラミング教育については、ＩＣＴ機器の活用等を通じ論理的に考える力の育成に努める。

　学校における働き方改革については、学校における働き方改革「池田町アクション・プラン」の取組の検証とともに、勤務時間の適切な管理手法などの検討を進めるほか、公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法の一部を改正する法律が公布され、３年度から１年単位での休日のまとめ取りを可能とする変形労働時間制が施行されることから、国の指針等を踏まえ適切な運用を図る。

　事務負担を軽減し、きめ細かな指導の充実を図る校務支援システムについて、通知表や指導要録等への本格運用を開始し、教職員がゆとりをもって子どもたちに向き合う時間の確保に努める。

▼豊かな心・人間性のかん養と健やかな体の育成

　「特別の教科　道徳」について、公開授業や指導主事による学校教育指導等を通じ、答えが一つではない課題に子どもたちが道徳的に向き合い、考え、議論する道徳教育の充実に努める。

　いじめについては、様々な悩みを相談できる教育相談員の配置や、道教委から派遣されるスクールカウンセラーの活用を図るほか、学級集団状況調査等も検証しながら、いじめの未然防止、早期発見・早期対応を徹底する。

　子どもたちの体力については、引き続き、小学校に体育専科教員を配置し、学級担任とのチーム・ティーチングによる指導や授業づくりを支援することによって、教員の指導力向上や学校としての体力向上の推進を図る。

▼教育環境の整備

　池田小学校プールの活用については、幼児、小学生、一般の方々を対象とした水泳教室や児童の交流も目的としたプール祭りを実施する。

　新たなプール整備については、池田中学校敷地内での学校プール建設という方針のもとで進めていく。

▼子どもたちの成長を支える仕組みづくり

　導入から３年目を迎えるコミュニティ・スクールについては、各学校の学校運営協議会の一層の活性化を図り、地域の教育資源を効果的に活用しながら、家庭や地域が教育活動に参画し、子どもたちの成長を支える体制づくりを進める。

(市町村 2020-04-06付)