英語指導者用デジタルブック導入―札幌市教委　小学校で円滑な指導を　算数デジタル教科書は６月

（市町村 2020-04-17付）

　札幌市教委は本年度、英語の指導者用デジタルブックを導入した。小学５・６年生における英語の教科化に伴い、すべての教員が専門的な分野の指導を円滑に行えるよう活用する。また、平成２９年度から導入している算数の指導者用デジタル教科書については、例年より２ヵ月ほど早い６月ころの導入を目指している。

　学習指導要領改訂に伴い、小学５・６年生における英語の教科化を踏まえ、本年度から教科書を新しく採択。市教委は併せて英語の指導者用デジタルブックを今月、教育用端末にアップロードした。市内全小学校の教職員がダウンロードし、全教科を指導する教職員が専門的な分野を効果的かつ円滑に指導することができるよう、本年度から導入した。

　また、２９年度から導入を開始している算数の指導者用デジタル教科書については、例年より早い６月ころの導入を予定。

　他の自治体の効果検証などから、算数の指導において、特にデジタル教科書の活用効果が高いとして、本年度も市内教職員に活用を呼びかけている。

　デジタル教科書とデジタルブックは教科書を効果的に活用するための教材。教科書をモニターに拡大して映し出し、算数では紙の教科書で伝わりにくい図形や立体などを、アニメーションなど画像で表示するなど、児童が興味・関心を高め、学ぶ楽しさを感じる授業づくりが期待されている。

　さらに教職員にとっても、授業準備の効率化を図ることができ、児童と向き合う時間の確保や時間外勤務の削減につながることが期待されるなど、児童にとって分かりやすい授業の実践に向けて情報化教育の推進を図っていく。

(市町村 2020-04-17付)