喜茂別町２年度教育行政執行方針　学校運営協設置へ準備　小・中ＩＣＴ環境整備検討

（市町村 2020-04-20付）

喜茂別町教委・細田典男教育長

　【小樽発】喜茂別町教委の細田典男教育長は令和２年度教育行政執行方針で、ＧＩＧＡスクール構想を受け、小・中学校におけるＩＣＴ環境の整備について検討する考えを示した。学校が地域と一体となって子どもの成長を支える仕組みづくりとして、学校運営協議会の設置に向けた準備も進める。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼社会で生きる確かな学力の育成

　教育課程に基づき組織的かつ計画的に教育活動の質を高めるとともに、主体的・対話的で深い学びに向けた授業改善、全国学力・学習状況調査やほっかいどうチャレンジテストなどの客観的データに基づく指導方法の工夫改善、小中連携による一貫性、連続性のある指導などに学校全体で取り組む。

　町内小学校による遠隔授業の研修・実践を行い、児童が多様な意見や考えにふれ、協働して学習に取り組む機会の充実を図る。

　国のＧＩＧＡスクール構想では、本年度までにネットワーク環境を整備し、５年度までに１人１台端末の整備を行うとしている。小学校におけるプログラミング教育の導入や新たな教科書に掲載されているＱＲコードへの対応、新たな時代を生きる子どもたちの学びの充実、ＩＣＴを基盤とした先端技術等を児童生徒一人ひとりが十分に活用できる環境整備について検討する。

　外国語教育については、学習指導要領に基づく教育課程の編成とこれまでの実践の蓄積を生かした指導を行うとともに、小学校へのＡＬＴの派遣や外国語推進教師を中心とした教職員研修を継続して実施し、英語教育の質の向上を図っていく。

　防災教育については、１日防災学校の実施によって、児童生徒の防災に関する意識を高め、必要な知識の共有と主体的に行動する態度を育成していく。

▼豊かな心と健やかな体の育成

　地域資源・地域人材の積極的な活用によって、ふるさとの豊かな自然や歴史、伝統、文化、産業に対する理解を促進し、ふるさとへの誇りや愛情を育むとともに、道徳授業を保護者や地域に積極的に公開し、家庭や地域社会との共通理解と相互の連携を深めていく。

　体力の向上については、専門講師を招いての特別授業の実施等による体育授業の充実をはじめ、空き時間における運動の奨励、どさん子元気アップチャレンジへの参加を進めるなど、日常的な体力づくりを通して健やかな体づくりを推進していく。

▼信頼される学校づくりの推進

　学校運営協議会の設置に向けた準備を進め、学校が地域と一体となって子どもの成長を支える仕組みづくりを進めていく。教職員の出退勤管理のデータ分析結果を活用し、３年度からスタートする１年単位の変形労働時間制の在り方について検討を進め、勤務時間の縮減を図っていく。

(市町村 2020-04-20付)