月内１２００枚目指しマスクづくり　子の安全願い心を込め　共和町教委と町民有志ら　

（コロナウイルス関連 2020-04-21付）

地域の人々がマスク作成に協力している

　【小樽発】新型コロナウイルス感染対策のため、共和町教委は町地域おこし協力隊や町内の裁縫系サークルなどと協力し、児童生徒への布マスクを作成している。１６日には町内の生涯学習センターや住民センターの４ヵ所に分かれて約５０人が作業に当たった。今月中に１２００枚ほどつくり、５月中に小・中学校へ贈る予定。

　「学校が始まったが、子どものマスクが買えない」という町内の保護者の声を受け、町地域おこし協力隊の秋月楓さんが「マスクつくり隊長」として企画。

　町パッチワーク（もめん）の会、キルトサークル、女性の会のほか、ＳＮＳで作業や布の提供を呼びかけた。

　１６日には約５０人が４ヵ所に分かれて参加。布などの資材は町教委が購入したほか、町民からも寄せられ、参加者は心を込めながら布を切り、ミシンで縫うなど作業に集中した。

　出来上がったものは洗濯し、アイロンをかけて清潔にする。

　秋月さんは「ＳＮＳで呼びかけたところ札幌市民から手づくりマスク５枚が届いた。町内では自宅でも作業に協力してくれる人もいる」と活動の広がりに手応えを感じている。

　町内の全小・中学校４校の児童生徒へ３枚ずつ提供するため、今月中で１２００枚の完成を目標に作業を進めており、５月には子どもたちの手に届けたい考え。

　共和町教委の高橋慶行総務係長は「子どもたちには、自分は地域の人に支えられていることを感じてほしい」と期待している。

(コロナウイルス関連 2020-04-21付)