自らの健康見直す機会に　月形高生徒がマスクづくり

（コロナウイルス関連 2020-04-21付）

２年生はミシンがけやゴム通しなどを行った

　【岩見沢発】月形高校（宮﨑円校長）は１６日、同校で全校マスクづくりに取り組んだ。定期健康診断に合わせ、生徒が自らの健康を見直す機会となるよう実施した取組「月高健やかの日」の一環。全校生徒５５人が役割分担し、１４０枚のマスクをつくった。

　同校では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、分散登校を実施。２年生は通常どおり、１・３年生は１時間遅く登校している。

　取組は感染症拡大に伴い、マスク不足が深刻化する中で、自分と周りの人の命を守る行動を考える機会の一助とすることが目的。また、簡単にできるマスクづくりに取り組むことで、家庭にも還元し、思いやりと協働の精神を養うことをねらった。

　当日までに、家庭科の教員指導のもと、約３日間かけて３年生が布を切り、アイロンがけを、２年生はダブルガーゼを折りたたみ、一部分のミシンがけを行った。

　当日は、１年生が耳ひもとなるゴムを切り、２年生がミシンがけやゴム通しを行い、３年生が糸の始末をするなど流れ作業でマスクをつくった。完成したマスク１４０枚は、生徒と教職員が使用する。

　ゴム通しを担当した生徒は「家にミシンがあるからつくれそう」と感想を。健康管理については「あまり外出しないようにしている。家でも手洗い・うがいと換気を徹底している」と話していた。

(コロナウイルス関連 2020-04-21付)