布マスク３００枚作製　東川高ボランティア部　感染防止へ全校生徒に

（コロナウイルス関連 2020-04-23付）

　【旭川発】東川高校（元村治郎校長）のボランティア部は１６日、同校で新型コロナウイルス感染症拡大防止対策のため、布マスクの作製に取り組んだ。全校生徒に配布できるよう３００枚を目標として計画的に作業を展開。感染防止に向けた対策を徹底するよう啓発していく。

　ボランティア部は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、この時期に行ってきた養護学校との交流学習などを中止とするなど、活動縮小を余儀なくされている。このため、部員たちは「自分たちに何かできることはないか」と話し合い、マスク不足の解消を図るため全校生徒に手づくりの布マスクを配布することを決めた。

　作業に当たって、進路指導の関係で同校と交流がある宮島学園北海道ファッション専門学校の教員２人と学生３人を講師に招いた。

　１６日、部員たちはミシンを使ってプリーツ型マスク、手縫いで立体型マスクと２種類の布マスクづくりに取り組んだ。素材としてガーゼの代わりにさらしを使用。また、おしゃれなデザインとして見た目も楽しめるよう花柄やチェック柄など、色とりどりの布を用意し、さらしと重ねて２重構造にした。

　部員たちは、専門学校の教員や学生からのサポートを受けながら、丁寧に作業を進め、丹精込めて布マスクを一つ一つ完成させていた。

　始業式のときから生徒や教職員にマスクを身に付けるよう呼びかけてきた元村校長は「マスクを持っていない生徒もいたので、ボランティア部の活動はとてもありがたいと思っている」とたたえた。

　ボランティア部の部長を務める木本愛咲さん（３年）は「マスクが売っていなくて買うことが難しくても、簡単につくれることも知ってほしい。みんなでこの危機を乗り越えていきたい」と話していた。

(コロナウイルス関連 2020-04-23付)