市立幼　５月６日まで休業　札幌市教委が通知発出　預かり保育は受け入れ

（コロナウイルス関連 2020-04-23付）

　札幌市教委は２１日、通知「市立幼稚園における臨時休業の実施について」を発出した。休業期間は２２日から５月６日まで。預かり保育については、保護者の就労などによってやむを得ない場合に受け入れるとしているが、保護者に対して可能な範囲で短時間の利用を依頼するよう求めている。

　市教委は、感染拡大防止の観点から市立学校は臨時休業としたが、市立幼稚園は家に１人でいることができない年齢の子どもが利用するほか、保護者の就労などによって保育の必要性がある子どもの受け皿になっていることなどから、休業措置を取っていなかった。

　通知では、臨時休業の実施に伴う園の対応として、健康観察については朝の検温を徹底するとともに、発熱などかぜの症状が４日以上続く場合は、緊急安心センターさっぽろに相談するよう保護者に周知することを求めている。

　預かり保育については人との接触機会を減らすことなど感染症拡大防止の観点から、保護者が家庭で子どもを監護できる場合については家庭での保育について協力を依頼すること、就労などによって、やむを得ず預かり保育の利用が必要な場合は受け入れることを求めているが、可能な範囲で短時間の利用を依頼することとしている。

　生活については幼児の家庭における健康の保持増進のため、運動、食事、休養および睡眠のリズムを整えることの大切さについて保護者に伝えることを求めている。

　さらに、幼児の心のケアとして教職員から幼児への励ましのメッセージ、生活のアドバイスなどを幼稚園ホームページに掲載する取組を継続することのほか、臨時休業によって虐待発生のリスクが高まるとともに、重大な虐待が見落とされることが考えられることなどから、児童相談所や各区の家庭児童相談室などの関係機関と連携して情報の共有を図るとともに、必要に応じて家庭訪問などによって幼児の状況を確認するなどの対応を求めている。

(コロナウイルス関連 2020-04-23付)