復習プリント「駒里チャレンジ」　休業中の自主学習支援　千歳市駒里小中・佐藤教頭

（コロナウイルス関連 2020-04-23付）

　千歳市立駒里小中学校（布施裕校長）は、新型コロナウイルス感染症の影響による臨時休業中の学習支援として「駒里チャレンジ」と題した取組を行っている。佐藤崇徳教頭が休業中の児童生徒の学びを支えるため、担任や教科担任による課題に加え、自主的な学習につながる復習プリントを用意。休業中のみならず、今後の自主学習等での継続的な活用も視野に入れており、児童生徒の「伸びたい」「できるようになりたい」をサポートしていく。

　千歳市は、１７日午後から全小・中学校において臨時休業となった。佐藤教頭は「急な休業が決まり課題の準備の時間が十分に取れなかった先生方の手伝いがしたい」「先生方の負担を減らしたい」との思いで、児童生徒が自主的に復習できる「駒里チャレンジ」の学習プリントを用意したという。

　プリントの内容は、前学年の復習問題。小学２～３年生は国語・算数の２教科、４～６年生は国語・算数・社会・理科の４教科、中学１年生は国語・数学・社会・理科の４教科、２～３年生は国語・数学・社会・理科・英語の５教科となっており、それぞれ１０枚以上用意した。

　あくまで担任や教科担任による休業中の課題を優先しており、チャレンジは宿題ではなく自主的な学習と位置付け。計画的に少しずつ取り組み、他人と競うのではなく、自分のペースで進めるよう呼びかけている。

　１７日にはプリントファイルを一人ひとりに持ち帰らせ、児童生徒は問題を解いたあと、別冊の解答を見て自分で丸付けし、チェックシートに学習した日を記入。次回登校日にできたところまで佐藤教頭に提出し、チェックを受ける流れとなっている。プリントがすべて終わった児童生徒には、活用問題も渡していく予定だという。

◆継続的活用を検討

　また、取組は臨時休業期間だけでなく、今後の自主学習等での継続的な活用も検討。学校再開後は、１日分をファイルに入れ、好きなときに取り組み、好きなときに提出できるようにするなど、児童生徒の「伸びたい」「できるようになりたい」を支え、自主的な学習につなげていく考えだ。

(コロナウイルス関連 2020-04-23付)