士幌高　休業受け様々な課題　教員一丸で生徒支援　メール配信サービス活用

（コロナウイルス関連 2020-04-24付）

　【帯広発】２０日から臨時休業となっている士幌高校（赤穂悦生校長）は、生徒に様々な課題を与えるとともに、メール一斉配信サービスを使った指導を行っている。１年生には中学校の学習の振り返りや農業の専門用語を覚えることなどを課し、教職員一丸となって支援。２・３年生には、農業鑑定競技会などの問題集に取り組むことなどを指示している。

　同校は、道の緊急事態宣言を受けて士幌町と協議。５月６日まで臨時休業とした。

　今月着任した赤穂校長は、年度初めに生徒へのメール一斉配信サービスの登録を要請。２０日からの臨時休業に際し、全学年に家庭学習の課題を提示した。家庭で使用できるＩＣＴ機器がない生徒には、資料の郵送などで対応した。

　内容をみると、入学したばかりの１年生には、家庭学習習慣の定着を図るため、中学校段階の学習の振り返りと、教員が自作した農業専門用語に関する問題集などの課題を提示した。

　２・３年生に対しては、全員が挑戦する農業鑑定競技などの問題集に取りかかる機会とした。年間指導計画を参考に、現段階で家庭で可能な学習と判断した。

　さらに、３年生は課題研究の各専攻班などにおけるプロジェクト発表や意見発表に向けて、調査計画を練り直し、発表の全体像を精査させることとした。

　終息までの道筋がみえない事態からくる不安など心のケアに関しては、メールや電話などで受け付けることとし、学校再開後はスクールカウンセラーなどによる継続的に支援する。

　赤穂校長は、生徒に家庭学習の習慣を定着させる機会となることを願いながら、「これからの見通しも分からなくなっているので、こうした取組を積み上げながら学校再開を待ちたい」と話している。

(コロナウイルス関連 2020-04-24付)