札幌市教委 臨休中の対応通知 連絡密にし状況把握 電話で本人と直接会話を
(コロナウイルス関連 2020-04-24付)

 札幌市教委は23日、全市立幼稚園長、学校長あてに、臨時休業期間における園・学校の対応について通知を発出した。学習状況および心身の状況の把握方法について記載。保護者との連絡を密にするほか、幼児児童生徒本人とも直接電話などで会話するなど、状況を的確に把握することを求めている。実施期間は27日から5月1日まで。

 市立学校は14日から、市立幼稚園は22日から、それぞれ臨時休業を実施している。期間はいずれも5月6日まで。

 市教委は、市内の新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、臨時休業中における登校日は設定しないこととした。

 このため、全市立幼稚園・学校に児童生徒の学習状況および幼児児童生徒の心身の状況の把握を求めている。

 通知では、定期的に電話などで児童生徒の学習状況を把握し、個に応じた支援に努めるよう要請。

 幼児児童生徒の心身の状況の把握と心のケアについては、保護者との連絡を密にし、定期的に幼児児童生徒の健康状態を把握することを記載。幼児児童生徒本人とも直接電話などで会話するなど、状況を的確に把握する重要性を強調している。

 在宅時間が大幅に増加することに伴う児童虐待のリスクを踏まえ、特に心配な幼児児童生徒については、定期的に電話などで状況を把握するほか、スクールソーシャルワーカーなどを活用するなどして児童相談所などの関係機関と緊密に連携し、必要な支援を行うことを求めている

 期間中に連絡が取れない幼児児童生徒については、必要に応じて、家庭訪問をするなどして、状況をより丁寧に把握することを求めている。家庭訪問など、対面での指導を行う場合は、マスクの着用など感染症対策を徹底した上で、15分以内の短時間かつ概ね1㍍以上の距離をとる最小限度の範囲で行うとしている。

 電話連絡や家庭訪問の際の確認事項例として、①心身の健康状態(児童虐待の兆候など)②生活の状況(食事、保護者の在宅、戸締り等の安全確保など)③家庭における学習の状況―を提示。必要に応じて、養護教諭やスクールカウンセラーなどによる支援が可能であることや相談窓口を伝えるなどして、幼児児童生徒の心のケアに配慮することを求めている。

(コロナウイルス関連 2020-04-24付)

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