札幌市立小新１年生　机の間隔空け「いただきます」　私語慎み　コロナ対策徹底

（コロナウイルス関連 2020-04-24付）

　新型コロナウイルス感染症防止の観点から、臨時休業となる前の１０日、札幌市立小学校１９８校の新１年生が初めて給食を食べた。八軒西小学校（白崎正校長）では２学級６３人、東橋小学校（野村幸明校長）では２学級４８人の新１年生が、初の学校給食をほおばり「おいしかった」「もっと食べたい」などと感想を話していた。

　八軒西小の献立は牛乳、ロールパン、イタリアンスープ、チキンナゲット、いちご。１年１組（児童数３１人、大滝麻子教諭）では、給食前に児童全員に手洗い、うがいをさせた。

　身支度について説明。エプロンや三角巾、マスクを身に付けさせた。

　配膳は担任教諭が行い、机の間隔を１㍍以上空けて前を向き行った。

　大滝教諭が「いただきます」とあいさつし、児童たちも全員であいさつ。パンの袋を開けることに苦戦する児童がいたほか、児童たちは飛沫防止の観点から、私語を慎みながら給食をほおばり、児童の一人は給食後、「全部おいしかった」と感想を話していた。

　白崎校長は「給食は子どもを笑顔にする。マナーを守っておいしくいただき、学校生活を豊かにする時間になれば」と述べた。

　東橋小の給食の献立は、焼き豚チャーハン、白花豆コロッケ、切り干し大根のサラダ。

　１年１組（児童数２４人、光内亜里沙教諭）も八軒西小と同様、配膳は児童が行わないよう、担任教諭のほか、担任外の教諭と協力して、行った。

　手洗い、うがい、身支度を指導したのち、１㍍以上の間隔を空け、私語を慎みながら前を向き食事。初めての学校給食に舌鼓を打った児童は「おいしかった」「もっと食べたい」などと話した。

　野村校長は「本来の給食は友達とグループで会話をするなど楽しく過ごすもの。新型コロナウイルス感染症の影響で静かな給食になってしまい、残念」と話していた。

(コロナウイルス関連 2020-04-24付)