道教委　高校生対流促進事業　３校で地域留学推進　希望生徒募集　３年度受入

（道・道教委 2020-04-30付）

　道教委は、本年度から内閣府の新規事業「高校生の地域留学推進のための高校魅力化支援事業」を活用し、高校生対流促進事業を開始する。鵡川高校、斜里高校、幌加内高校の３校を事業採択校とした。本年度は、地域留学生を募集するほか、地域留学を推進するイベントの開催、地域みらい留学３６５特設サイトの掲載などに取り組み、令和３年度に開始する地域留学生の受け入れに備える。

　高校生対流促進事業は、道立高校と地域をつなぐ高校魅力化コーディネーターを配置し、地域の団体などとコンソーシアムを構築して地域の教育資源を活用した魅力的な高校づくりを推進するもの。魅力化に向けた取組を発信し、全国の高校生を地域留学によって受け入れることで、地域との多様なかかわりを通じて地域創生につなげる。

　実施期間は、２～６年度の５年間。採択校として鵡川高、斜里高、幌加内高の３校が選ばれた。

　鵡川高は、キャッチフレーズに「まなびザウルス　鵡川　ｆｏｒ　Ｓｏｃｉｅｔｙ５・０」を設定。①地域振興の観点から地域社会に貢献する態度や課題を解決する能力などを身に付ける新しい学び「むかわ学」②生徒の特性や能力に応じてテーマを設定し、少人数・習熟度別のグループで行う「チャレンジスタディ」―の２つを柱に生徒の特性や能力を伸長させる教育システムを構築する。

　斜里高は、キャッチフレーズに「自分と出会い、成長を実感できる学校」を掲げ、これまでの観光教育における取組を一層推進するとともに、「しれとこ斜里」を全面に打ち出した授業を展開。知床の自然や生物多様性を題材とした野外授業を実施する「知床自然概論」や、全国高校観光選手権大会の取組を通して、しれとこ斜里のＰＲ活動を展開する「観光ビジネス」などを進める。

　幌加内高のキャッチフレーズは「夢をもって、夢を追え！そんな幌加内町が３つの日本一（そば生産量・人造湖・日本最低気温）を生かして生徒を育てます」。そばをはじめとした農産物の生産、ふるさと納税返礼品の開発、幌高商店会や町内外での販売会など、実践的な６次産業化を推進する。

　本年度は、地域留学生を募集するほか、地域留学を推進するイベントの開催、地域みらい留学３６５特設サイトの掲載などを実施。３年度から地域留学生の受け入れを開始する。

(道・道教委 2020-04-30付)