道教委 学校力向上総合実践 学校指定から地域指定へ 試行開始 中核校に美唄市東小など16校(道・道教委 2020-04-27付)
道教委は本年度、学校力向上に関する総合実践事業において「地域指定」の取組を試行する。一定の地域で中核校と指定校を定め、連携・協力して地域全体の学校力向上に向けた仕組みを構築するもの。本年度は中核校に美唄市立東小学校など16校、指定校に51校を決定。従来の「学校指定」の指定校は47校となっている。来年度から地域指定を本格導入し、学校指定は本年度限りとする。
事業は、管理職のリーダーシップのもと、全教職員がチームとなって包括的な学校改善を推進する学校モデルを提示。実践の成果を普及・啓発するシステムを構築し、道内小・中学校の学校力向上を図る。
平成25年度から開始し、質の高い教育活動を支える取組の明確化、指定校の組織力向上など一定の成果を上げた。一方、成果を普及させるためのシステムづくり、汎用性のある取組内容の改善、市町村教委の主体者意識の高揚、校長等のリーダーシップの一層の向上などの課題も確認した。
このため、学校の取組の充実を図る従来の学校指定から、地域全体の学校力向上を図る地域指定への移行を計画。一定の地域で事業を推進する中核校、取組の汎用化・一般化を図る指定校を指定し、地域の学校が連携・協力して学校力を高める仕組みを構築する。
地域指定は、市町村の全校を地区ごとに中核校・指定校として指定する全校型、一部の地区に中核校と複数の指定校を配置する一部型、複数市町村が連携し、中核校と複数の指定校を配置する連携型の3類型。市町村教委による地域協議会を設置し、取組状況や成果などを共有する。
本年度の地域指定の中核校に16校、指定校に51校を決定。学校指定の指定校は滝川市立東小学校など47校となっている。
本年度は地域指定と学校指定を併せて実施。来年度から地域指定へと移行し、学校指定は本年度限りで終了する。
2年度指定校はつぎのとおり(地域指定は①中核校②指定校③形態)。
【学校指定】
▼空知
▽滝川市東小
▼石狩
▽恵庭市若草小▽恵庭市恵庭小▽北広島市大曲小▽石狩市花川小▽石狩市緑苑台小
▼後志
▽倶知安町倶知安小▽小樽市稲穂小
▼胆振
▽室蘭市みなと小▽苫小牧市拓進小▽苫小牧市拓勇小▽苫小牧市青翔中▽登別市幌別小▽登別市幌別西小▽伊達市伊達小
▼日高
▽浦河町堺町小
▼渡島
▽北斗市久根別小▽七飯町七重小
▼檜山
▽江差町南が丘小
▼上川
▽旭川市大有小▽旭川市青雲小▽旭川市近文小▽旭川市陵雲小▽名寄市名寄小▽名寄市名寄南小▽富良野市富良野小
▼留萌
▽留萌市留萌小▽留萌市港南中▽留萌市東光小▽留萌市緑丘小
▼宗谷
▽稚内市稚内東小▽稚内市稚内南小▽稚内市潮見が丘小
▼オホーツク
▽北見市三輪小▽北見市美山小▽網走市網走小
▼十勝
▽大樹町大樹小▽帯広市啓西小
▼釧路
▽釧路市昭和小▽釧路市清明小▽釧路市愛国小▽釧路町富原小▽釧路町遠矢小▽釧路町富原中
▼根室
▽別海町別海中央小▽別海町中春別小▽別海町上西春別小
【地域指定】
▼空知
▽美唄市=①東小②中央小、東中、美唄中③一部型
▼石狩
▽石狩市=①石狩中②石狩八幡小、生振小③一部型
▼後志
▽小樽市=①稲穂小②花園小、西陵中、菁園中③一部型
▼胆振
▽登別市=①幌別小②幌別西小、幌別東小、幌別中、西陵中③一部型
▼日高
▽えりも町=①えりも小②東洋小、笛舞小、えりも岬小、庶野小、えりも中③全校型
▼渡島
▽函館市=①桔梗小②中央小、北美原小、昭和小、亀田中③一部型
▽函館市=①深堀中②深堀小、駒場小③一部型
▼檜山
▽厚沢部町=①厚沢部小②館小、鶉小、厚沢部中③全校型
▼上川
▽名寄市=①風連中央小②中多寄小、名寄中、風連中③一部型
▽名寄市=①名寄西小②名寄東小、智恵文小、名寄東中、智恵文中③一部型
▼留萌
▽留萌市=①留萌小②港北小、港南中③一部型
▼宗谷
▽稚内市=①稚内南小②稚内港小、稚内中央小、稚内南中③一部型
▼オホーツク
▽網走市=①網走小②潮見小、第一中、第三中③一部型
▼十勝
▽大樹町・広尾町=①大樹町大樹小②広尾町広尾小、広尾町豊似小、大樹町大樹中、広尾町広尾中③連携型
▼釧路
▽釧路市=①清明小②湖畔小、武佐小、青陵中③一部型
▼根室
▽根室市=①北斗小②花咲小、成央小、柏陵中③一部型
(道・道教委 2020-04-27付)
その他の記事( 道・道教委)
道教委 高校生対流促進事業 3校で地域留学推進 希望生徒募集 3年度受入
道教委は、本年度から内閣府の新規事業「高校生の地域留学推進のための高校魅力化支援事業」を活用し、高校生対流促進事業を開始する。鵡川高校、斜里高校、幌加内高校の3校を事業採択校とした。本年度...(2020-04-30) 全て読む
2年度小学校外国語等研修事業 22校に巡回指導教員 TTや模範授業 道教委
道教委は、本年度の小学校外国語等巡回指導教員研修事業にかかわって、22校に外国語活動巡回指導教員を配置する。小学校が3校以上ある道内の市町村を中心に平成28年度から実施しているもの。巡回指...(2020-04-30) 全て読む
道教委 社教主事講習スタート 社会教育士 取得を推進 6月に7会場で遠隔開催
道教委は本年度、文部科学省の委嘱を受け、社会教育主事講習を実施する。本年度新設となった「社会教育士」資格取得に必要な科目を含む4科目の講習を開講。6月から実施するA講習は、道内7会場をテレ...(2020-04-28) 全て読む
幼児教育関係の研修一覧 実施団体・月で検索可 HP掲載し活用求め 道教委
道教委は、幼児教育推進センターや幼児教育団体の研修日程をまとめた幼児教育関係研修一覧を作成した。関係者の意見をもとに作成したもので、「実施団体」「実施月」の2種類で検索可能。同センターのホ...(2020-04-28) 全て読む
全道代表高校長研究協議会 道教委所管事項 〈上〉 指導要領の移行 円滑に 予定した授業時数確保を
道教委主催の令和2年度全道代表高校長研究協議会(14日、道庁本庁舎テレビ会議室)では、各課等の担当者がそれぞれ所管事項を説明した。高校教育課所管事項では、新高校学習指導要領の移行措置に当た...(2020-04-28) 全て読む
遠隔教育推進へ予算化 道補正案 教育費は3.5億追加
道は、GIGAスクール構想関連の教育環境整備などを盛り込んだ令和2年度補正予算案を、あす28日開会の第1回道議会臨時会に提案する。道教委所管の教育費の補正額は3億5400万円。既計上額との...(2020-04-27) 全て読む
日高管内2年度教育推進の重点 豊かな地域支える教育創造 小・中校長会議で小原局長説明
【浦河発】日高教育局は4月上旬、浦河町総合文化会館で令和2年度管内公立小・中学校長会議を開いた。小原直哉局長が管内教育推進の重点について説明。テーマ「社会に開かれた教育課程を実現し、持続可...(2020-04-27) 全て読む
石狩管内2年度教育推進の重点 働き方改革へ体制改善 石狩が道内教育リードを
石狩教育局の堀本厚局長は、令和2年度管内教育推進の重点を示した。「社会で活きる力の育成」「豊かな人間性の育成」「健やかな体の育成」「学びを支える地域・家庭との連携・協働の推進」「学びをつな...(2020-04-24) 全て読む
道立学校ICT環境整備を加速 端末1人1台 年度内に 道教委 障がい対応支援装置も追加補正
道教委は、道立学校におけるICT環境整備を加速化させる。小・中学生の1人1台端末整備の本年度完了を目指すほか、点字ディスプレーなど障がいに対応した入出力支援装置を整備。家庭に貸し出すモバイ...(2020-04-24) 全て読む
上川管内2年度教育推進の重点 豊かな人間性を育成 関係機関と連携し安全教育
【旭川発】上川教育局の河野秀平局長は、小・中学校、義務教育学校、特別支援学校小・中学部に向けて令和2年度管内教育推進の重点を示した。「社会で活きる力の育成」「豊かな人間性の育成」など、6つ...(2020-04-24) 全て読む