第１回定例教頭会議開く　Ｗｅｂサービス活用　初の試み 紋別市教委

（コロナウイルス関連 2020-05-11付）

１６人が出席し、市教委と各学校を接続した

　【網走発】紋別市教委は４月３０日、初の試みとしてＷｅｂ会議サービスを活用して本年度第１回定例教頭会議を開いた。市内各小・中学校の教頭、主幹教諭や市教委の担当者１６人が出席。市教委と各学校を接続し、遠隔で本年度学校教育の推進などについて話し合った。市教委は、今後も会議や研修会などで活用を進めていく方針。

　ＩＣＴ活用を推進している市教委は本年度、遠隔システム導入に予算を計上し各学校と市教委への整備を予定しているが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で生産や物流に支障が生じ、整備の見通しが立っていない状況となっている。

　そうした中、「既存のＩＣＴ環境でもできることを」と、今回の教頭会議で初の試みとしてＷｅｂ会議サービス・ｚｏｏｍを活用した。

　開催に当たっては、事前に各学校におけるｚｏｏｍの利用状況を確認し、設備に不足がある場合など必要に応じてタブレットの貸し出しや回線の設定などを行った。

　堀籠康行教育長は当日、全道の市町村教委教育長会議を控えていたため、網走市内から参加。開会あいさつでは、各学校の臨時休業が続く中、ＩＣＴを活用した児童生徒への支援について今後の方向性などを示した上で、各校に向けては、「それぞれ工夫し、子どもたちへの学習指導を進めてほしい」と呼びかけた。

　このあと、学務課と指導主事の所管事項説明、学校間での情報交流などを行った。

　市教委は今後、定例会議や新規事業の教育向上プロジェクトにかかわる会議・研修会など、活用の範囲を広げ、教員の負担軽減や働き方改革につなげる考え。

(コロナウイルス関連 2020-05-11付)