新型コロナ感染予防へ意識向上　家庭科でマスクづくり　置戸中全校生徒５０人

（コロナウイルス関連 2020-05-11付）

　【網走発】置戸町立置戸中学校（石原邦彦校長）は分散登校日の４月２７・２８日の２日間、同校で生徒による布マスクづくりを実施した。全校生徒５０人が参加。置戸町教委の河野智子委員から寄贈された布マスクキットを活用して生徒一人ひとりがマスクを作成し、新型コロナウイルス感染予防に向けた意識の向上を図った。

　同校は過日、新型コロナウイルス感染症対策として河野委員から生徒数分の布マスクキットの寄贈を受けた。生徒の新型コロナウイルス感染予防の徹底とさらなる意識の向上を目的に、家庭科の授業の一環として布マスクキットを活用したマスクづくりを実施。２７日は１・３年生、２８日は２年生が参加した。

　当日は、生徒同士の間隔を空け、教室内を換気するとともに、授業後に手洗いをするなど、感染対策を徹底。

　生徒たちは配布された手順表をもとに、アイロンをかけてプリーツをつくったり、布の両端をミシンや手で縫ったりして、自分だけのマスクを完成させた。

　参加した生徒からは「少し難しかったが、つくることができてよかった。これから使っていきたい。家でもつくってみたい」「コロナウイルスが流行している中、家にあるマスクが少なくなってきて、これからどうなってしまうのだろうと思っていたので、学校の授業としてつくることができてよかった」などの感想が寄せられた。

　石原校長は「コロナウイルス感染症が猛威を振るう中、自分の健康を自分で守る意識を生徒に考えてもらう機会になった。この授業から命の大切さを考えるきっかけになれば」と話した。

(コロナウイルス関連 2020-05-11付)