学級の様子踏まえた“学級活動”　学校再開時の取組掲載　発達段階に応じ事例　道研

（コロナウイルス関連 2020-05-12付）

　道立教育研究所は、資料『学級の様子を踏まえた「学級活動」～子どもたちの笑顔のために』を作成した。学校再開時に子どもたちが互いに安心して過ごせるよう、意図的・効果的な学級集団づくりの取組についてまとめたもの。学校再開後すぐに活用できるよう、発達段階に応じた事例を紹介しており、休業中の教職員の研修として取り扱うこともできる。ホームページ上の新型コロナ感染症対応に関する特設コーナーに掲載している。

　資料では、新型コロナウイルス感染症の影響による臨時休業から学校を再開する際、「教師は子ども一人ひとりをよく観察し、心理不安に対するきめ細かな配慮を行う必要がある」とした上で、学級の様子に応じて子どもたちが互いに安心して過ごせる学級集団づくりを意図的・計画的に行うよう呼びかけている。

　学級活動の時間等を活用し、安心して学校生活を送るための取組として、人間関係づくりや相互理解をねらった構成的グループエンカウンター、生徒同士が互いに支え合う関係づくりをねらったピア・サポート、自己表現や他者とのかかわりをより円滑にする社会的行動の獲得を目指すアサーショントレーニングの３つを提示。それぞれ小学校低学年から中学校へと発達の段階に応じた参考事例を紹介しており、学校再開後すぐに活用できる。

　資料に掲載されたＱＲコードを読み取ると、道研が平成２５年３月に発行したプロジェクト研究「児童生徒のコミュニケーション能力の育成に関する研究」で作成した資料にリンク。構成的グループエンカウンター、ピア・サポート、アサーショントレーニングそれぞれについて、詳しい進め方やポイントなどを参考にすることができる。

(コロナウイルス関連 2020-05-12付)