オンライン授業向け広尾高ソフトの長所・短所検証　経験者を講師に校内研修開く

（コロナウイルス関連 2020-05-13付）

様々なソフトを使った授業スタイルを模索した

　【帯広発】広尾高校（小島政裕校長）は、新型コロナウイルス感染症対策として臨時休業が延長された８日、同校でオンライン授業に向けた校内研修を開いた。何度か自身で実施している国語科の岡部哲也教諭が講師を務めた。参加者は様々なソフトのメリットとデメリットを確認し、オンライン授業の可能性を検証した。

　岡部教諭は始め、動画配信サイトなどを使った映像配信タイプの授業や、多人数参加型のビデオ会議タイプの授業などの長所と短所について説明。

　ビデオ会議ソフトとして利用が増えている「ＺＯＯＭ」について、実際に岡部教諭が友人を生徒役に撮影したオンライン会議の様子のビデオを視聴。導入に向け、オンライン授業で使えそうな機能や注意点について、発信する側と受信する側の機材やインターネット環境についての問題点を指摘した。

　続いて、各教員のスマートフォンやタブレットにビデオ会議アプリをインストールし、オンラインミーティングを実施。多画面に参加者が映る映像を使ったオンライン会議を体験した。

　最後に、岡部教諭は「オンライン会議では、スライドを映してしまうと、生徒の様子を見ることができなくなるため、生徒の表情が分からず、ノートを書いている時間の設定が難しい」と補足した。

　同校では、新型コロナウイルス感染症による学校生活への今後の影響が予測できないことから、オンラインを使っての授業方法について知っておくことは大切であるとしている。

(コロナウイルス関連 2020-05-13付)