『それゆけ！教頭会！』発行　横のつながり大切に　研修会中止で後志小中教頭会

（コロナウイルス関連 2020-05-13付）

後志小中学校教頭会『それゆけ！教頭会！』（クリックすると拡大表示されます）

　【小樽発】後志小中学校教頭会（加藤数馬会長）は４月下旬、教頭会だより『それゆけ！教頭会！』（Ａ４判、２ページ）を作成し管内の各教頭に配布した。新型コロナウイルス感染症の影響で集まることができないため初めて発行。「先の見えないこんなときこそ、トラブルシューター・教頭の出番」と強調し、教頭としての心構えや役割などを伝え、横のつながりを大切にするよう呼びかけている。

　同会では、研修会が開けない中でも昇任者、異動者など新会員を含めた教頭同士の横のつながりを大切にしたいと考え、教頭会だよりを初めて発行することとした。

　新役員や活動の見通しなどを掲載。中で、加藤会長は「常に危機管理意識を高くもち、安心・安全な学校生活の維持に努めなければならない」と強調し、教頭として変化をとらえ、適切に判断するよう求めている。

　また、「後志教頭会ホットライン」コーナーを設定。業務に埋没しそう、職員室の運営で行き詰まった、職員とのかかわり方で悩む、課題を打破する方法がみつからないなど教頭一人ひとりの悩みについて、教頭会事務局が相談に応じることとしている。

　さらに、「教職員のメンタルをサポートしよう」では、「事態が読みにくい状況下で、予想していない突然の指示が続くことが考えられる」とし、そんなときには、「思うとおりにはならなくても、なるようにはなるというくらいの気構えを教頭自らがもち、不安や不満に耳を傾け、励まし合える職員室づくりを目指していこう」と伝えている。

　加藤会長は「本年度は、前年度の教頭会役員が残してくれた教頭同士の横のつながりをさらに大事にしていきたい。そのため、教頭会として会議や研修ができない中、牛来睦美事務局長が中心となって、このだよりを作成し、全教頭に配布した」「いつの日か、教頭全員が一堂に会す日を楽しみに、それまで管内の教頭みんなで支え合って前に進んでいきたい」と話している。

　後志教育局の西村公弘次長は「前年度に引き続き、後志小中学校教頭会として、横のつながりを大切にしてくれることは何よりうれしく、この教頭会だよりは、心強く頼もしい。新型コロナウイルス感染症対策で先が見えない今だからこそ、教頭同士が力を合わせ、明るく前向きな学校運営を進めてほしい。この教頭会の取組を教育局全体で、最大限、応援したい」としている。

(コロナウイルス関連 2020-05-13付)