道師範塾が初の試み　オンライン講座開講　教員採用試験見据え演習

（コロナウイルス関連 2020-05-13付）

　道師範塾（吉田洋一会長）は初の試みとして、２３日からビデオ会議アプリ・Ｚｏｏｍを利用したオンライン講座を開講する。教師養成講座受講生を対象に教員採用試験を見据えた講義・演習などを実施。９日の開講式で吉田会長は、「積極的に講座に参加し、生かしてほしい」と述べた。

　道師範塾は平成２２年度に創設。教師養成講座は、教師としての崇高な使命感、高い見識を養うとともに、将来、道師範塾の塾生として学び続け、成長し続ける教師を養成することを目的に開いている。

　教師養成講座第９期の開講期間は令和元年１１月～２年７月。

　４月までの５ヵ月間は、教師論、指導論などの基礎的講義や、教科等指導法演習を行ってきた。

　４月から教員採用試験までの４ヵ月間は、１次・２次検査を見据えた実践的な演習を中心とする予定としていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、対面での講義を行うことが難しいため講座を延期していた。

　このような状況を踏まえて、同塾はＺｏｏｍを利用したオンライン講座を開講することとした。

　９日に行った開講式には、受講生１５人、講師１０人の計２５人がインターネットを介して参加。

　あいさつでは吉田会長がオンライン講座について「初めての試みで不安な面もあるが、少しでも成果が得られるよう取り組むので、積極的に講座に参加し、生かしてほしい」と期待し、教員採用試験まで残りわずかであることにふれ「ゴールに向かって全力で走り抜けてほしい」とエールを送った。

　受講生の多くが、「Ｚｏｏｍで顔を見ることができ、先生方や受講生とつながりがもてて安心した」など、顔を合わせて会話することの大切さを実感していた。

　また、教員採用検査に向けては、「教育実習が延期になり、見通しが立たない」という不安の声が上がった。

　オンライン講座は２３日から開始。開講期間は、緊急事態宣言が解除され平常どおり講義会場が使用できるまでとしている。個別面接指導や教科等指導法、グループでの教育課題演習などを行う。

　２３日は講義「健康・安全指導」「キャリア教育と進路指導」、教育課題演習では、４グループに分かれ「特別な支援が必要な児童生徒に対する指導」を予定。１コマ５０分程度で実施する。

(コロナウイルス関連 2020-05-13付)