道　新型コロナ対策で生産者支援　道産牛肉を学校給食に申請５００校　果物等も調査へ

（コロナウイルス関連 2020-05-13付）

　道は本年度、新型コロナウイルス感染症の対策として道産牛肉学校給食提供推進事業に着手する。道産牛肉の生産者を支援するため、和牛肉を道内の小・中学校、特別支援学校などの学校給食の食材として提供するもの。１２日現在で約５００校が申請。札幌市は、市立小学校、中学校、特別支援学校全校（３０１校）が申し込んでいる。今後、果物や水産物についての提供希望調査も行う見通し。

　農林水産省は本年度、新型コロナウイルス感染症の対策として、国産農林水産物等販売促進緊急対策事業を実施。ウイルス感染拡大の影響を受け、インバウンドの減少や輸出の停滞等で在庫の滞留等が生じている品目（牛肉、果物、林水産物等）について、農林漁業団体、品目別団体等が行う販売促進の取組を支援する。

　事業にかかわって道は、生産者などの販売促進の取組を支援する道産牛肉学校給食提供推進事業に着手。感染症の影響を受け滞留等が生じている和牛肉などを道内の小・中学校、特別支援学校、定時制高校等の学校給食へ提供する。

　国の意向を踏まえ、４月２０日に各市町村教委に対し道産牛肉を活用した学校給食材料提供の意向調査を発出。１２日現在で約５００校が申請しており、うち、札幌市では、市立小・中学校、特別支援学校全校（小学校１９８校、中学校９８校、特別支援学校５校）が申し込んでいる。申請締切は１５日まで。

　申請した学校は、７月から翌年２月までの期間に児童生徒１回当たり１０００円、１００㌘の和牛肉の提供を、３回を上限に受けられる。

　なお、農水省は、メロン、いちご、マンゴーなどの果物のほか、ホタテなどの水産物の提供も計画。今後、道は意向調査を各校に発出し、事業を本格化していく予定だ。

(コロナウイルス関連 2020-05-13付)