札幌市が感染症対策本部会議　美術館等６月１日再開　学校再開ガイドライン作成

（コロナウイルス関連 2020-05-28付）

　札幌市は２６日、市役所本庁舎で第９回感染症対策本部会議を開いた。市教委の長谷川雅英教育長は、図書館の再開について説明したほか、今後の学校再開に当たってのガイドラインを作成したことを報告。市民文化局は、市有施設について、札幌芸術の森野外美術館が２６日に再開、博物館活動センターと屋内美術館が６月１日の再開を目指していることなどを説明した。

　各部局の報告事項として、教育委員会から長谷川教育長が２点を説明。

　図書館は２６日から再開したほか、中央図書館をはじめ４３施設については予約済みの図書の受け取りに関してサービスを再開していることを伝えた。　

　また、６月１日からの学校再開に際して、心のケアなどを示したガイドラインを各学校へ通知したことを報告した。

　秋元克広市長は政府の特別措置法に基づく緊急事態宣言解除に当たり、「北海道は１０万人当たり０・５人以下には達していないものの、感染症状況、医療体制の状況から解除に至った。市民の最大限の協力の成果に感謝する」と述べた。

　今後の対応については、緊急事態宣言解除後も感染拡大防止に配慮するほか、マスクの着用、３つの密（密閉、密集、密接）を避けるなど感染リスクを下げること、在宅勤務や時差出勤、新しい生活様式の実践を要請。

　乳幼児検診などについては、「遅らせることによってリスクが高まるようなものは感染拡大の防止に注意を払いながら実施していく」とした。

　残る市有施設の再開については「道知事の判断による」とし、市内で感染拡大防止の体制が整い次第、６月１日から慎重に再開していくとした。

(コロナウイルス関連 2020-05-28付)