鹿追中　分散登校開始　ＩＣＴで２教室同時に　生徒分け密接環境回避

（コロナウイルス関連 2020-05-28付）

授業を別教室に同時中継する取組を進めている

　【帯広発】鹿追町立鹿追中学校（中村宏喜校長）は、分散登校実施中に１学級の生徒を複数の教室に分散させ、ＩＣＴを使って２教室同時授業を展開している。密接した環境を回避。教員は、声が聞き取りやすいマイクの配置や、ＩＣＴを使った指導方法などを工夫し授業を進めている。

　同校は１８日から分散登校を実施。５月末までに３年生７回、２年生４回、１年生３回を予定する。授業は各学級を２０人程度のグループに分け、密接する状況を避けた上で行っている。

　１つの教室で教科担任が行う授業を別の教室にＩＣＴを使って中継。別の教室にサポートの教員が入り、中継している授業の指導に当たっている。

　２１日に公開された授業では、２年生２クラスを４グループに分けて理科と英語の授業を実施。

　英語は、授業を進める教科担任、外国語指導助手（ＡＬＴ）、別教室でサポートする教員の３人で指導に当たった。

　スライド資料をスクリーンに示し、別教室に中継しながら進行。途中、別教室での音声の聞き取りやすさを調整するため、マイクの位置や話し方を修正するなど工夫して授業を進めた。

　理科の授業では、資料を生徒に配布。スクリーンで同じスライドを示しながら解説するなど、ＩＣＴを使った授業づくりに力を入れている。

(コロナウイルス関連 2020-05-28付)