十勝局独自　リモート学習研修会　ＩＣＴ活用の機運高め　会議アプリ活用し５日から

（コロナウイルス関連 2020-06-01付）

　【帯広発】十勝教育局は、独自の取組として５・１０・１６日の３日間、ビデオ会議アプリＺｏｏｍを利用したリモート学習の実施にかかる教職員研修会を開く。新型コロナウイルスの感染拡大防止を図りながら子どもの学びを保障するため、ＩＣＴを活用する機運を高めることがねらい。ＩＣＴを使った教育実践に取り組む豊頃町立豊頃中学校の服部和樹校長らに講師を依頼。山田圭介義務教育指導班主査は、遠隔授業やＩＣＴ活用には高い教育的ニーズがあることを説明しながら、資質向上を図るきっかけとなることを期待している。

　１日日程で同内容の研修会を３回開催。Ｚｏｏｍを活用して講師と各会場をつなぐ。

　対象は管内小・中学校教職員。広く実践を普及するため、参加人数の上限は設けない。

　管内でもＩＣＴを活用した教育のノウハウをもつ十勝・帯広コンピュータ教育利用研究会と、タブレット型端末などを先駆的に導入している豊頃中に講師を依頼した。

　研修の前半「効果的なリモート学習の在り方」の講師には、研究会に所属する芽室町立芽室小学校の三上智弘教諭を迎える。三上教諭はＺｏｏｍを使ったオンライン授業を提案。頻出漢字の筆順を教えるものや、小学２年生算数「２桁のたし算の筆算」、表計算ソフトを利用したクイズゲームなどのオンライン学習展開の可能性を示す。

　後半「リモート学習の実施に向けた準備」は、豊頃中の服部和樹校長が担当。ＩＣＴを活用した教育環境を整えることや、オンライン授業における校内体制などを講義。

　服部校長は、「管内全市町村それぞれの設備に合った体制のつくり方を伝えたい」としている。

　研修を担当する山田義務教育指導班主査は「現在、問い合わせを多数いただいている。遠隔授業やオンライン学習支援などの高い教育的ニーズに応える研修会にしたい」と述べ、多くの参加を期待している。

(コロナウイルス関連 2020-06-01付)