文科省　学校・子供応援サポーター　５月末で道内登録１５０人　退職教員など人材活用

（コロナウイルス関連 2020-06-01付）

　文部科学省の学校・子供応援サポーター人材バンクの登録人数は５月２９日現在で、全国で６８４１人、道内で１５０人となっていることが分かった。政府の第２次補正予算案では、学校再開後の学びを保障するために学習指導員、スクール・サポート・スタッフ計約８万人の配置に必要な経費を計上。退職教員や大学生、地域人財など幅広く人材を活用する考えで、人材バンクへの登録を呼びかけている。

　２７日に閣議決定となった令和２年度第２次補正予算案では、学習保障等に必要な人的体制の整備に３１８億円を計上。小・中学校への加配教員に３１００人、学習指導員に６万１２００人、スクール・サポート・スタッフに２万６００人を見込んでいる。

　教員の加配は地域の感染状況に応じ、最終学年を少人数編成し授業時間を確保することがねらい。資格要件の緩和、臨時免許状・特別免許状の活用などを検討している。

　学級担任などの補助を通じて、きめ細かな指導を行う学習指導員の配置人数は、１校当たり１～３人程度を想定して予算を措置。

　授業準備、保護者への連絡、健康管理などの業務を補助するスクール・サポート・スタッフは、未配置の全小・中学校に１人程度（５学級以下の小規模校除く）の追加配置を見込んでいる。

　学習指導員、スクール・サポート・スタッフを確保するため文科省は、４月に学校・子供サポーター人材バンクを開設。退職教員、学習塾講師、大学生、ＮＰＯなど教育関係者、地域人材など幅広い人材を雇用し、緊急的に追加配置する考え。

　文科省によると、同バンクの登録人数は５月２９日現在で６８４１人。道内の登録人数は１５０人となっている。名簿情報は週に１度、全国の都道府県・政令指定都市教委に提供する。

(コロナウイルス関連 2020-06-01付)