対話的な学びで授業改善へ　釧路局が校内研修資料　感染症対策

（コロナウイルス関連 2020-06-01付）

改善のポイントなどを示した（クリックすると拡大表示されます）

　【釧路発】釧路教育局は、学校再開後の学習指導に向けた校内研修用資料を作成した。新型コロナウイルス感染症対策を講じた授業改善が求められるとして、そのポイントや具体例を提示。積極的な活用を呼びかけている。

　感染拡大防止に配慮しながら、主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善を進めるには、どうしたらよいかをまとめたもの。管内の全小・中学校に配布し、校内研修等での活用に期待している。

　「主体的な学び」「対話的な学び」「深い学び」において、実現したい児童生徒の姿と、それらを引き出すための具体的な手立てを紹介。単元や本時のねらいなどに照らし合わせながら、どのような姿を引き出す必要があるのかを検討するよう促している。

　感染拡大防止に配慮した授業改善を進めるため、対話的な学びの充実を重点に、①学習形態の工夫～単元、本時のねらいの達成に向けて②発問の工夫～個と個をつなぎ、思考を広げるために③ＩＣＴの活用～一斉／協働学習を効果的に進めるために―の３つのポイントを提示している。

　密接場面を避けながらも、互いの顔を見ながら活発な意見交流が可能になる座席配置を提案したり、考えを付せんに書いて、読み合ったり書き込んだりすることで、互いの考えが可視化できる取組を紹介。

　全員が前面を向いていても、教師が学級全体をつなげる発問をすることで、思考を広げたり深めたりしながら、考えを発展させることができる場面を、図や発問例などを示しながら解説している。

　ＩＣＴの活用では、教員が機器の特性を理解し、活用場面や活用機器を吟味することの大切さを指摘。実物投影機やタブレット等を活用することで、学習成果の共有や協働での作業が可能になることにもふれている。

　資料は同局のＷｅｂページに掲載している。

(コロナウイルス関連 2020-06-01付)