札幌市教委　教育課程再編成で通知　夏季休業中に授業日設定　コマ数増や放課後補習も

（コロナウイルス関連 2020-06-02付）

札幌市立幼稚園・学校の夏季休業日の一部を授業日とする例（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市教委は１日、市立幼稚園長・学校長あてに教育課程再編成のガイドラインを通知した。授業時数の確保について、夏季休業日を授業日とする案を提示。小学１～５年生および中学１～２年生で１０日間、小学６年生で１２日間、中学３年生で１５日間を授業日とした。日課の工夫例としては、１コマ当たりの時間を５分間短縮した上で、１日当たりの授業コマ数を増やすほか、放課後に補習の時間を設けるなど、児童生徒や教職員の負担にならないよう柔軟な日課の設定を求めている。

　札幌市では、新型コロナウイルス感染症拡大防止に向け、市立学校で４月１４日から、市立幼稚園で４月２２日から、いずれも５月３１日までを臨時休業とした。

　園・学校再開後の教育課程については、臨時休業の影響を踏まえる必要があることから、市教委は教育課程再編成のガイドラインを作成した。

　ガイドラインでは、校種別に教育課程再編成の基本的な考え方を提示。

　授業時数の確保に当たって、夏季休業日を授業日とする案を記載。小学１～５年生および中学１～２年生で１０日間、小学６年生で１２日間、中学３年生で１５日間を授業日としたほか、給食を提供する通常の日課や、給食を提供しない午前授業の日程を示した。

　夏季休業日を授業日とした場合、小・中学校の１学期終業式が８月７日、小学校の２学期始業式が８月１９日、中学校の２学期始業式が８月２４日となる。

　市立高校や特別支援学校の授業日も示した。

　冬季休業日の対応については、今後の感染状況などを踏まえて検討する。

　体育的行事や宿泊的行事、文化的行事などは６・７月の実施を見合わせるよう求めた。

　日課の工夫例として、１コマの時間を５分間短縮した上で、１日当たりの授業コマ数を増やすほか、放課後に補習の時間を設けるなど、児童生徒や教職員の負担にならないよう、柔軟な日課の設定を挙げた。

　また、授業と家庭学習を効果的に組み合わせ、子どもの学びを充実させる学習展開例を示している。

(コロナウイルス関連 2020-06-02付)