道教委 5年度道立高制服調査 8割超が規定見直し 男女共に多様性配慮進む
(道・道教委 2024-04-25付)

1.表
見直しの具体的な内容(クリックすると拡大表示されます)

 道教委は5年度道立高校の制服に関する調査結果をまとめた。女子生徒のスラックス着用を認めている学校は161校となり、3年度から22校増加。男子生徒のスカート着用を認めている学校は44校と約3倍に増加した。また、全体の84・8%に当たる150校が「制服の規定を見直し済み・見直し予定」と回答している。

 各校における制服の状況や見直し等の考え方について把握することを目的に昨年10月に調査したもの。調査対象は、道立高校、中等教育学校190校。調査基準日は昨年4月1日。

 結果をみると、制服を指定している学校は177校。女子生徒のスラックス着用を認めている学校は161校となり、前回調査の3年度から22校増加した。

 理由(複数回答、以下同じ)は「性的マイノリティーへの配慮」が93・8%で最も高く、次いで「防寒対策」が89・4%、「身体的事情」が63・4%、「動きやすさ」が56・5%、「自転車通学時の安全性」が39・1%などとなった。

 性的マイノリティーへの配慮を理由としている学校は151校と30校増加。4年度の着用実績は1087人だった。

 男子のスカート着用を認めている学校は3年度の16校から44校と約3倍に増加し、性的マイノリティーへの配慮を理由としている学校も28校増の43校。4年度着用実績はゼロだった。

 制服の規定について「見直し済み・見直し予定」と回答した学校は、制服を指定している高校全体の84・8%に当たる150校。予定がない27校では、女子16校、男子3校が「現行の規定で多様性に対応可能」、女子7校、男子17校が「生徒の実情に応じて個別対応」、女子4校、男子7校が「今後検討」と回答した。

 見直す(予定・検討中含む)の具体的内容は「性差を感じさせないジェンダーレス制服の導入」が45・8%、「デザインの変更」が39・0%などとなった。

 性的マイノリティーの生徒への配慮については、全ての学校で「個別の相談や希望に応じ、対応する」と回答した。

(道・道教委 2024-04-25付)

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