高校配置計画地域別検討協〈オホ中学区〉 地域の実情を考慮して 9年度 定員調整検討が必要
(道・道教委 2024-04-25付)

オホーツク・高校配置計画地域別検討協議会
オホーツク・高校配置計画地域別検討協議会

 【網走発】道教委は23日、第1回公立高校配置計画地域別検討協議会(オホーツク中学区)をオンライン開催した。学区内の関係者63人が参加。9年度、107人の中学卒業者数の減少が見込まれることから、市町ごとの状況などを考慮した定員調整等を検討する必要性を示した。協議では、入学者数だけではなく地域の実情に即した配置計画を求める声が上がった。

 開会に当たって、オホーツク教育局の桑原知己局長があいさつ。「急速な中卒者数の減少によって高校の小規模校化が進む中、教育環境の維持・向上を図ることが重要な課題となっている」とした上で「忌憚のない意見を」と求めた。

 つぎに、道教委高校教育課の担当者が、配置計画におけるオホーツク中学区の現状と課題などについて説明。中卒者数の増減に対応しながら多様な学習ニーズに応える高校配置の在り方において、9年度については107人の中卒者数の減少が見込まれることから、市町ごとの状況などを考慮した定員調整等の検討が必要とした。また、10年度以降については、13年までに学区全体で88人の中卒者数の減が見込まれ、特に12年に北見での90人を含む122人の大幅な減が見込まれることから「北見市内および周辺町で再編整備を含めた配置の検討が必要」との考えを示した。

 続いて、協議を実施。美幌町教委の矢萩浩教育長は、美幌高校では地域と一体となって取り組んできた成果が出てきているとし「入学者数だけで評価するのではなく、地域の取組も加味した上で今後の配置計画を勘案していただきたい」と述べた。また、きたみ市商工会の岡村廉明会長は、経済界では高校を卒業してから市外に出る人が多いことを懸念しているとし「普通科が多すぎるのではないか」「地域の実情に即した学科の配置を考えていただきたい」との意見を述べた。

 このあと、地域の子どもたちから選ばれる高校づくりの現状などについて共有した。

 同日午後には東学区、翌24日には西学区で地域別検討協議会を行った。

(道・道教委 2024-04-25付)

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