６年度主幹教諭　札幌市除く　２人増の３８０人配置　複数配置　北見市北光小など３校

（道・道教委 2024-04-24付）

道内主幹教諭の配置状況（クリックすると拡大表示されます）

　道教委は札幌市を除く道内公立学校における主幹教諭の６年度配置状況をまとめた。配置人数は前年度と比べ２人増の３８０人。主幹教諭の複数配置校は新規となる北見市立北光小学校を含む計３校で、教頭の多忙化解消やＯＪＴ機能強化などの組織力向上を図っている。

　主幹教諭は、様々な学校現場の課題に迅速かつ組織的に対応し、学校の組織運営体制、指導体制の充実を図るため平成２１年度から道内の小・中学校で配置を開始。

　適切な役割を分担して組織的・効率的な校務処理を進めることで、教員の負担軽減や子どもと向き合う時間の確保などの効果を上げている。

　配置基準は①１８学級以上の小学校（義務教育学校前期課程を含む）②１５学級以上の中学校（義務教育学校後期課程を含む）③これらの学校以外で学校運営に課題のある学校―の３点としている。

　配置人数・校種は平成２１年度の２８人から１５年連続で増加し、６年度は合計で３８０人となった。前年度と比較すると小学校、高校、特別支援学校で増加、中学校、義務教育学校で減少した。

　主幹教諭の複数配置校は２年度から試行、３年度から本格的に導入しており、６年度は七飯町立七重小学校、北見市立北中学校、北見市立北光小学校の３校で配置。前年度と比べて１校減となった。

　５年度の実績報告書によると、組織力の向上、業務調整の円滑化・効率化の面で成果が見られた主幹教諭の配置校は９割以上。人材育成の機能や校内におけるコミュニケーション改善に関しては８割以上となった。

　主幹教諭の複数配置校では「補佐」「調整」「監督」「人材育成」の役割の強化などが成果として報告されている。

(道・道教委 2024-04-24付)