新しい学び授業力向上で函館市と森町 ICT活用し授業改善 6年度計画 端末持ち帰り等(道・道教委 2024-04-24付)
【函館発】道教委「新しいかたちの学びの授業力向上推進事業」の指定を受けている函館市と森町の事業計画がまとまった。2ヵ年目を迎える本年度は、各自治体が独自で導入したアプリケーション等の使用を通して、ICTを活用した授業場面の精選を進めるとともに、児童の思考力・判断力・表現力を広げる授業づくりを後押しする。授業外では1人1台端末の持ち帰りの促進やAIドリル、メクビット等の活用を通して家庭学習を定着化。ほっかいどうチャレンジテスト等を活用した定量的評価によって児童の学びに向かう姿勢の変化を見取る。
管内では函館市と森町が推進地域に指定されている。
うち函館市の推進教員配置校はあさひ小学校、桔梗小学校、北昭和小学校の3校。本年度は港小学校、弥生小学校、亀田小学校を連携校に推進教員が配置校を週4回、連携校を月1回程度訪問し、チーム・ティーチングを通して各校における授業力の向上を支援する。
市内ではICTを活用した授業づくりが浸透しつつあるため、本年度は使用の目的を明確化した指導の充実に努める。一部の学校で1人1台端末に導入しているホワイドボードツール「フィグジャム」に関する児童の使用感を確認するとともに、共同編集機能を備えたツールの活用によって、児童のメタ認知能力や学びの調整力の育成を目指す。
授業外では1人1台端末の持ち帰りを進め、AIドリル「スマイルネクスト」やメクビットを活用した家庭学習を推進する。
森町の推進教員配置校は森小学校とさわら小学校。連携校は町内の鷲ノ木小学校のほか、本年度は新たに七飯町立峠下小学校が加わるため、推進教員と各校の管理職、町教委の担当者間で一部リモートを活用した連絡調整を活発化させる。授業参観を通した定例報告会を通して、適宜授業改善の視点を話し合う場を設ける。
町内の小学校では前年度、手書きノートアプリケーション「グッドノート」の活用によって、児童が友人の考えに触れ、自身の意見を深める能力の育成に効果が見られた。
本年度は、こうした活動の定着化を図り、児童が目的意識を持って主体的な活動ができるような授業づくりを工夫する。
授業との関連を図る家庭学習の取組については、本年度町教委が全校に導入したAIドリル「キュビナ」を活用することで、知識・技能の習得を身に付ける放課後学習を定着化。授業を通して培う思考力・判断力・表現力との一体的な育成を目指す。
各市町ではそれぞれ、ほっかいどうチャレンジテスト等を活用した定量的評価によって、児童の資質・能力を見取る。
今後は5、6月にかけて第1回定例報告会を実施。森町では成果を普及する公開研究会を11月ごろに森小で行う予定。
(道・道教委 2024-04-24付)
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