道教委　がん教育推進へ　動画教材計９本を公開　医師・経験者の声を収録

（道・道教委 2024-04-25付）

　道教委はがん教育のオンデマンド動画教材を制作し、学校関係者向けにユーチューブで限定公開した。がんと向き合う医療現場や困難を乗り越えた経験者の協力を得て制作した計９本の動画を用意。学習や保護者の研修機会などで活用し、がんに対する正しい知識、健康や命の大切さに対する認識を深めることができる。　

　がんは昭和５６年以降日本人の死因の第１位であり、４年は約３８万人ががんで亡くなっている。生涯のうち２人に１人ががんにかかると推計される。

　道教委は、平成２６年度から文部科学省の委託を受けてがん教育総合支援事業を開始。モデル校においてがん教育の実践研究や公開授業を実施して実践資料を毎年度公表しているほか、がん教育の専門性や経験を有する外部講師リスト実践資料を作成するなど、がん教育の推進に取り組んでいる。

　動画は道内の医師４人、がん経験者５人による動画９本で構成。

　本別町立本別中学校で実施した外部講師による授業では、がんのリスクを下げる望ましい生活習慣や定期的ながん検診、感染予防など早期発見・早期治療の重要性を伝える様子を収録した。

　健康・体育課の増澤由人課長補佐は「命と向き合う医療関係者やがん経験者による経験を踏まえ、がん教育の重要性があらためて実感できる内容となっている。ぜひ、学校の授業等で活用してほしい」と話している。

(道・道教委 2024-04-25付)