道教委の草の根教育実習　６年度　受入対象校拡大　実施期間　２月末まで延長

（道・道教委 2024-04-22付）

　道教委は草の根教育実習の６年度実施方針を決定した。より多くの大学生の参加機会を確保するため、へき地校に限定していた実習の受け入れ対象校を小規模校を含む希望校へと拡大。８～１２月までとしていた実施期間を翌年２月まで延長する。

　草の根教育実習は、教職を目指す学生がへき地・小規模校における教育実習やへき地校体験実習などを体験することで、教職のやりがいや地域の魅力の再発見など本道の教員養成基盤の醸成を促し、地域における関係人口づくりにつなげることが目的。

　道教委が実施したアンケート調査によると、多くの大学生から実習の意義や教職に対する意識が向上したとの声が寄せられている。

　一方で「大学の休業期間の９月、２月だと参加しやすい」「複式学級やＩＣＴを活用した実践を体験したい」との声があるほか、経済的な負担の少ない移住体験住宅や空き公宅を宿泊施設として提供している学校に希望が多いことが分かった。

　このため本年度から事業内容を一部見直し、小規模校を含む受け入れを希望する学校へと対象を拡大するほか、実施期間を２月末までに変更した。今後受け入れ校を取りまとめた上で大学に対する参加者募集を行う。

　教職員育成課は「ここ数年で草の根教育実習を体験した学生が同じ管内で教員として勤務したいと希望し、実際に任用されている事例も現れている。本年度の見直し点を踏まえ、多くの学校に学生を受け入れてもらえれば」と期待する。

(道・道教委 2024-04-22付)