初任段階養護教諭を支援　中核リーダーの派遣開始　調整後随時派遣へ　道教委

（道・道教委 2024-04-19付）

　道教委は本年度から健康教育推進リーダー等派遣事業を開始する。初任段階養護教諭の在籍校に対し、地域における中核養護教諭「健康教育推進リーダー」を派遣する新たな試み。学校保健に関する指導助言体制を整備することで、養護教諭の資質向上と複雑・多様化する健康課題を抱える児童生徒の支援につなげる。

　本道では初任段階養護教諭が養護教諭全体の３割を占め、支援体制の強化が課題となっている。

　このため道教委は４年度から健康教育推進リーダーの指定を開始。自校の児童生徒の健康課題を踏まえた実践研究に取り組んでいるほか、初任段階養護教諭研修の講師を担うなど道内各地で様々な取組を進めている。

　道教委は４～９年度の６年間、小中高特の各校種で合計２４人の健康教育推進リーダーの指定を計画しており、６年度のリーダーを今後募集する見込みとなっている。

　養護教諭の支援体制を一層強化するため、本年度から健康教育推進リーダーを希望する学校に派遣し、学校保健に関する業務への指導助言を行う体制を整備する。

　支援する業務は①救急処置、健康診断、健康観察、疾病の管理・予防、学校環境衛生管理などの保健管理②各教科等における参画などの保健教育③健康相談・健康相談等を踏まえた保健指導④保健室経営、保健組織活動―など。

　派遣対象校は、初任段階養護教諭（１～５年次）を配置する札幌市を除く道内市町村立学校または道立学校。特に必要性が認められた学校も対象となる。

　派遣回数は１校１回。派遣希望校とリーダー教員との調整終了後、随時派遣を開始する。６年度の派遣校数は約５０校程度を見込んでいる。

(道・道教委 2024-04-19付)