久しぶりに友達と再会　札幌市立幼稚園・学校が再開　学校生活のリズムつくる

（コロナウイルス関連 2020-06-02付）

　札幌市立幼稚園・学校が１日に再開した。各園・校では分散での登園・登校のほか、一定の距離を保てるように机を離すなど感染症対策を徹底。久しぶりに登校した児童を見た山鼻南小学校の東間義孝校長は「子どもは友達や先生を見て、表情が明るくなった様子だった。これからの学校生活に慣れるようリズムをつくっていく」と話した。

　市教委は、新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、市立学校で４月１４日から５月３１日まで、市立幼稚園で４月２２日から５月３１日までを臨時休業とした。１日から園・学校が再開となった。

　山鼻南小では、約３００人の児童が分散して登校。低学年・中学年・高学年ごとに時間帯およびグループを分けた。

　授業は、各教室で東間校長のあいさつなどを収録したビデオを視聴。東間校長は、これからの学校生活について「新しい学年学級を、もう一度新たな気持ちでスタートさせ、友達や先生と仲良くなること」「新型コロナウイルス感染症対策を踏まえた学校での過ごし方」の２点を求めた。

　心配事があればいつでも相談することを求めたほか、「できることが限られるが、一人ひとりの小さな頑張りが小さな笑顔になり、その笑顔をたくさん集めて、みんなでやまなみスマイルをいっぱいの学校にしよう」と呼びかけた。

　また、アンケートなどを用いて児童たちの様子を把握したほか、感染症予防について説明。臨時休業期間中の学習課題や今後の登校時間の確認などを行った。

　学校再開について児童は「勉強することやみんなで遊ぶことが楽しみ」「友達や先生に会えてうれしかった」などと喜んでいた。

　東間校長は、児童の心のケアについて「一人ひとりの子どもに寄り添っていく」「慌てずじっくり子どもに向き合いながら取り組みたい」などと話した。

　また、「子どもは友達や先生を見て、表情が明るくなった様子だった。これからの学校生活に慣れるようリズムをつくっていく」と語った。

(コロナウイルス関連 2020-06-02付)