教育大附属札幌小がミニ研修会　授業で使える機能学ぶ　オンライン授業実施に向け

（コロナウイルス関連 2020-06-02付）

Ｚｏｏｍの基本的機能を体験

　道教育大学附属札幌小学校（髙久元校長）は５月中旬、オンラインミニ研修会「Ｚｏｏｍで何できる？」を開いた。インターネットを通じて道内外から教職員約８０人が参加。ビデオ会議アプリＺｏｏｍの基本的機能であるミュートや画面共有の方法などを紹介した。

　同校は、子どもの学びを止めないことや、少しでも子どもたちの不安を和らげるため、Ｚｏｏｍによるオンライン授業を実施している。研修会は、新型コロナウイルス感染拡大を受け、各学校でオンラインを用いた学習支援などを行おうとしている中、実際に取り組んでいる同校の経験が各校の一助になればとの思いで行った。

　研修会には、Ｚｏｏｍを通して約８０人が参加。はじめに、同校の谷坂俊典教諭がオンライン授業実施までの経緯を紹介。４月上旬から準備を進めてきたことを伝えた。

　続いて、同校の教員らがＺｏｏｍの機能を説明。①ミュート機能②画面共有③第２カメラ④ブレイクアウト―の４点を取り上げた。

　①では、参加者の音声を消音にするミュート機能を紹介。主催者の権限として参加者の音声を一斉に消音することができることを伝えた。

　②では、オンライン授業の際に必要な図や教科書を共有できることを説明。音声の共有も可能であることを伝え、オンライン授業の前にチャイムの音声を流すことで在宅の子どもたちの気持ちの切り替えを促すことができることを紹介した。

　③では、実物投影機としての使用方法を提示。端末を２台用意し、第２カメラの映像を実物投影機のように画面に表示可能であることを説明した。

　④では、参加者をグループ化する機能ブレイクアウトを紹介。グループ活動などの際に役立つことを伝え、実際に参加者をグループに分け、ブレイクアウトを体験させた。

　同校の堀口基一副校長は「コロナウイルスの緊急対応だけでなく、平常時の授業にもＩＣＴやオンラインのシステムを役立てて、子どもの学習を豊かにしていきたい」と語った。

(コロナウイルス関連 2020-06-02付)