生徒の心のケアで千歳市青葉中　学年別相談メール開設　２者懇談会で不安聞き取り

（コロナウイルス関連 2020-06-01付）

　千歳市立青葉中学校（小笠原輝幸校長）は、新型コロナウイルス感染の影響で長期にわたって家庭で過ごした生徒の心のケアを図るため、様々な取組を展開している。相談メールを開設して学年別に相談を受けるほか、応援メッセージ動画をホームページ上で配信。学校再開後、通常より長時間の２者懇談会を計画するなど、生徒一人ひとりにきめ細かに対応している。

　長期にわたって家庭での生活を余儀なくされた生徒たちへの対応をめぐり、市内各校では実態に合わせ工夫して取り組んでいる。青葉中でも、様々な方法で生徒の心のケアなどに対応している。

　健康面や生活面、学習面などで不安な生活が続いた生徒のため、５月の連休明けにメールでの相談窓口を開設。学年ごとのメールアドレスで、相談や質問などを受け付けた。教員個人とのやり取りではなく、学年で一括して受け付けることで、課題の共有や負担軽減にもつながった。

　また、「みんなで乗り越えよう！青中生！」と題し、学校のホームページ上で生徒に向けた応援メッセージを掲載。学年ごとに教員が出演し、「こんなときだからこそ目標をもって取り組むことが成長につながる」「今できることを考えて行動できる皆さんだと信じている」「休校中でもしっかり体を動かして」など、一人一言ずつメッセージやエールを送った。

　さらに、生徒が学年ごとに分散して玄関まで登校する日を２日間設定。靴箱を介して、家庭学習や健康観察シート、事前予約した図書の受け渡しなどを行った。短時間ではあるが、生徒とのコミュニケーションを図る機会となった。

　きょう１日の登校再開後、通常日程となる８日からは、２者懇談会を予定。通常５日間で一人１５分ほどのところ、７日間に延長し、時間も長めに設定する。子どもによっては２回実施するなどして、一人ひとりの実態に合わせ丁寧に生徒の不安などを聞き取っていく。

　小笠原校長は「生徒には“教員・保護者が一体となって全面的にバックアップしていくので安心して青葉の底力を示してほしい”と訴えていきたい」と話しており、積極的に相談体制を整えていく姿勢だ。

(コロナウイルス関連 2020-06-01付)