道特別支援学校長会2年度総会 子の健康守る取組を 新型コロナ感染症対策
(関係団体 2020-06-01付)

道特別支援学校長会R2年度総会
遠隔システムでつなぎ実施した

 道特別支援学校長会は5月28日、道立特別支援教育センターと各学校などを遠隔システムでつなぎ、令和2年度総会を開いた。本年度の基本方針や、冬季研究協議会の開催などを盛り込んだ活動計画を決定。席上、木村浩紀会長は、新型コロナウイルス感染症拡大にふれ、子どもたちの健康を守るための早急な検討が必要とし、給食の委託、スクールバスの運行など、特別支援学校の運営に欠かすことのできない事項を指摘した。

 総会に先立ち、道教委の上林宏文教育指導監、道立特別支援教育センターの日向正明所長が講話を行った。

 総会では、木村会長があいさつ。新型コロナウイルス感染症拡大の問題にふれ「給食の委託やスクールバスの運行など、特別支援学校の運営に欠かすことのできない事項について、早急な検討が必要」と指摘。GIGAスクール構想については、ICTの積極的な活用に向け、早急に対応する必要性を示した。

 議事に移り本年度役員を承認。

 また、「道特別支援学校長会は、特別支援学校の経営者としての資質向上を図り、諸課題の解決に努めるとともに、関係諸機関・関係団体等と連携して特別支援教育の充実・推進を目指す」とする本年度基本方針を決めた。

 活動計画では、本年度の夏季研究協議会について、感染症拡大防止の観点から中止することを決定。支部の意見等について、集約し、再度全体に配信して確認する。

 各研究部会の計画等の提案については、メール等による配信と各支部での協議で実施することとした。

 冬季研究協議会は、来年1月5~6日の日程で札幌市内のかでる2・7で実施する予定。このほか、7月と来年2月に理事研究協議会を開くことなどを盛り込んだ。

 本年度の役員はつぎのとおり。=敬称略=

▽会長=木村浩紀(札幌視覚支援)

▽副会長=木村誠(札幌稲穂高等支援・新)、佐々木誉之(札幌養護・新)、沼口明夫(札幌市立山の手養護・新)

▽事務局長=須見千慶(札幌聾・新)

◆業務スリム化など検討 2年度方針・活動計画

 本年度の方針および活動計画はつぎのとおり。

【基本方針】

 道特別支援学校長会は、特別支援学校の経営者としての資質向上を図り、諸課題の解決に努めるとともに、関係諸機関・関係団体等と連携して特別支援教育の充実・推進を目指す。

【主な活動項目と活動内容】

1 特別支援学校の経営者としての資質向上を図り、諸課題の解決を図る

(1)学校経営の改善・充実のため、諸課題についての意見交換、研究協議等の会員の研鑚の場を設定し、校長としての資質の向上を図る

(2)調査研究等の推進を通して、特別支援教育の緊要な課題や長期的な課題等を整理するとともに、解決の方策を検討し、学校経営の推進および道教委への要望等に反映させる

(3)各支部活動や障がい種別校長会における研修や情報共有等を充実し、事務局と各校が連携し、学校経営の改善・充実に努める

(4)学校課題に対し、学校評価等の取組を通して、学校経営の改善・活性化を推進する

(5)副校長、教頭、主幹教諭の研修支援を積極的に進め、管理職候補となるミドルリーダーの育成を積極的に進める

(6)女性職員の活躍を指向した学校運営の活性化や、管理職候補となるミドルリーダーの育成を積極的に進める

2 校長会の組織・事務局体制および連絡調整の強化や業務の改善・整理することによって、効率的で円滑な活動を推進する

(1)各種施策や課題に対して、迅速な対応が可能な組織運営を推進する

(2)管理職の大幅な交代期に対応し、適切な業務分担に基づく効率的な業務執行によって、事務局体制および連絡調整機能を強化する

(3)各種情報インフラを活用した情報提供および情報収集による広報活動等を推進し、実務等に関する有効な情報について、組織的な共有化を図るなど、円滑な運営を推進する

(4)業務や研究協議会のスリム化等について検討し、効果的・効率的な運営の在り方についての見直しを進める

3 関係機関・関係団体等との連携を深め、特別支援学校および特別支援教育の理解啓発を進めることによって、各地域の特別支援教育の充実・推進する

(1)関係機関・関係団体等との連携を進める

▼全特長会、全国障がい種別校長会との連携強化

▼道教委、市町村教委との連携の推進

▼教育大綱、基本方針等の内容の理解と推進に向けた道教委との連携

▼道立特別支援教育センター等の専門機関との連携による教職員の専門性の向上

▼道特別支援教育関係PTA連絡協議会等との学校課題の共有および解決に向け、懇談会、研修会等の開催による連携の推進

▼幼稚園、小・中学校、高校、大学等とのパートナーシップの充実および連携の強化

▼医療、福祉、労働等の関係諸機関・関係団体との連携の推進

▼オリパラに関連した各種事業への協力や各地域や各校における障がい者スポーツや文化的な活動の推進

(2)特別支援教育の推進に向けた学校経営の改善を進める

▼学習指導要領の改訂の趣旨、今後の特別支援学校の在り方や見通しなどを踏まえた学校経営の改善

▽幼児児童生徒の人権の尊重および共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築の取組の推進

▽地域の特別支援教育の推進状況に応じたセンター的機能の発揮と充実

▼教育動向を踏まえた教職員の意識改革と資質の向上を目指した研修活動を充実させる

▼喫緊の様々な課題に対して、道教委関係各課との協議、意見交換、打ち合わせなど改善に向け協議する

(関係団体 2020-06-01付)

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