道教委　学習の遅れ取り戻す支援策　学習指導員　９月全校に　サポートスタッフも追加配置

（コロナウイルス関連 2020-07-02付）

　道教委は、９月からの学習指導員の全校配置、スクール・サポート・スタッフの追加配置を目指して準備を進めている。休業長期化による学習の遅れを取り戻すため補正予算案で措置する人的支援の一環で、市町村教委の要望を踏まえて柔軟に対応する。小・中学校の教員加配に関しても、緊急的な配置に向けた準備を進めている。６月３０日の２定道議会予算特別委員会第２分科会で、小泉真志委員（民主・道民連合）の質問に対する答弁で明らかにした。

　２年度補正予算案では、学習指導員の全校配置、スクール・サポート・スタッフの追加配置に約１５億円を計上。学習指導員は公立小・中学校、高校、特別支援学校の計１５４８校、スクール・サポート・スタッフは６学級以上の公立小・中学校、特別支援学校８６８校を見込んでいる。

　人材の確保に当たっては、道教委のボランティアバンク、文部科学省の学校・子供サポーター人材バンクを活用するほか、各教育局が振興局、市町村教委と連携し、地域の潜在的な人材情報を共有して人的体制を整備する。

　９月からの配置に向けて実施要綱などの所要の整備を行い、関係機関に事業の実施について周知。市町村教委の要望も踏まえて対応する。

　国の第２次補正予算で措置した小・中学校への教員の追加配置に関しては、当初予算に計上した人件費を活用して、各市町村の要望に応じて緊急的に配置する。

　池野敦総務政策局長は、学校における環境は地域によって様々であることから、「市町村教委においては、今回の教員加配を有効に活用し、子どもたちにとって最適な学習環境を整えてほしい」と答弁した。

　なお、文科省は７月中旬にも、教員の追加配置の内示決定を予定している。

(コロナウイルス関連 2020-07-02付)