新十津川町　子育て支援計画　新規に中学校食育教室　小学校理科で教科担任制

（市町村 2020-07-07付）

　【岩見沢発】新十津川町は、子育て環境の充実を目指し、子ども・子育て支援事業計画第２期を策定した。計画期間は令和２～６年度の５年間。新規に中学校食育教室事業や子どもの読書活動推進事業を展開するほか、小学校に理科の教科担任制を取り入れる。

　基本理念スローガン「子育てにやさしく～みんなが応援するまちづくり」のもと、基本目標に①地域における子育ての支援②母親と乳児、幼児等の健康の確保および増進③子どもの健やかな成長を支援する環境づくり④要保護児童への対応などきめ細かな取組の推進―の４点を掲げた。

　そのうち、①では子どもの健全育成として、児童館放課後児童健全育成推進事業（放課後児童クラブ）の環境整備と放課後児童支援員の資質向上を図り、放課後児童クラブの健全な運営を図る。

　子どもをいじめや犯罪等の被害から守るための活動の推進では、いじめ等有害情報監視事業において、小・中学校における児童生徒への情報機器の取扱いに関する教育を行うとともに、ネットパトロールを定期的に行いネット上の掲示板等の状況管理を徹底する。また、子どものいじめ防止事業で小・中学校の基本方針を策定するほか、スクールカウンセラーや関係機関と連携を図り、子どものいじめ対策の取組を充実させる。

　②では、発達に応じた食育の推進として、栄養教諭の配置と地元食材の活用によって、新十津川農業高校と連携した農業体験や総合的な学習の時間等で食・農作物の大切さを指導。小学校４年生を対象に、学童栄養教室を開き、学齢期に必要な食の学習や調理実習を行う。

　新規に中学校食育教室を開催。年１回、１年生を対象に、食生活改善推進員と栄養士が連携し、自分自身で健康を考えられるよう調理実習と講話を実施する。

　③では、子どもの読書活動推進事業を新たに展開。家庭、地域、学校等を通じた読書活動を推進し、子どもの読書活動のための読書環境を整備するとともに、子どもの読書活動の普及、啓発を行う。

　また、小学校に理科の教科担任制を取り入れ、時間講師を配置。中学校では教育充実教師を配置し、ＴＴ授業を実施し、教育環境の整備に努める。

　小・中学校学習サポーター配置事業では、個に応じたきめ細かな指導を行い、学力の基礎・基本の定着と学習のつまずきを解消するため、学習サポーターの配置を継続する。

　総合的な学習の時間において、小・中学校共に農業の作業体験などの場を拡大した取組を進める。

(市町村 2020-07-07付)