札幌市教委が教職経験者研　学校づくりの牽引役に　第１日の研修を動画配信

（市町村 2020-07-09付）

　札幌市教委は、教職経験者研究協議会Ⅱ第１日の動画を配信した。カリキュラム・マネジメントの在り方について講義・演習。また、学校づくりの牽引役として求められる資質・能力なども示した。

　市教委は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため４月の初任段階における研修などを中止。依然として新型コロナウイルス感染症の終息の目途が立たないことから、研修について動画配信で対応することとした。対象は、中堅教諭等資質向上研修や教職経験者研究協議会Ⅰなどの経年経験者研修や専門研修の一部。演習のワークシートや振り返り用紙を提出することで出席扱いとする。

　今回、教職経験者研究協議会Ⅱ第１日の動画を配信した。対象は１５８人。

　中では、教職員育成担当課の河合博子研修担当係長が研修の流れを説明し、市川恵幸教職員育成担当課長が「深化・牽引期の皆さんに求められるもの」と題して講話を行った。

　市川課長は、教員生活１６年目を迎える参加者について、札幌市教員育成指標の学習指導や生徒指導、マネジメントの観点から求められている資質・能力を説明した。

　研修について「カリキュラム・マネジメントのポイントを理解する」「全校的な視野に立って業務を進めるという意識を高める」の２点を学ぶことを説明。カリキュラム・マネジメントのポイントとして、教育課程全体を通した取組で「教科等横断的な視点から教育活動の改善を行う」「教育活動に必要な人的・物的資源などを効果的に組み合わせる」などを挙げた。

　続いて、「学校づくりに生かすカリキュラム・マネジメントの在り方」について講義・演習を実施した。

　小・中学校、高校のほか、特別支援学校の教諭向け、養護教諭向けと５本の動画を用意。幼稚園や小・中学校の教諭は小・中学校の動画を、高校の教諭は中学校と高校の動画を視聴するなど、異校種への理解を深めるよう工夫した。

　参加者は、期日までに演習のワークシートや振り返り用紙などを提出する。

(市町村 2020-07-09付)