岩内町教委　町内４小・中統合検討　義務教育学校を導入　７年度ころの開校目指す

（市町村 2020-07-13付）

　【小樽発】岩内町教委は、町内４小・中学校を統合した施設一体型義務教育学校の導入を検討している。基本構想・基本計画では、目指す学校像（子どもたちの姿）に「ふるさと岩内を愛し、志たかく夢の実現に向かう」を設定。施設の規模は１万５０００平方㍍程度、備品購入費を除いた概算事業費は５８億円と見込んでいる。令和７年度ころの開校を目指す。

　町教委は、町の教育を取り巻く現状として、学力向上対策のさらなる推進、不登校や非行問題の抑制、教職員の働き方改革などへの対応が必要と認識。岩内東小学校、岩内西小学校、岩内第一中学校、岩内第二中学校の４校はいずれも施設の老朽化が進行しているほか、教育備品の更新、ＩＣＴ機器の充実なども課題となっている。

　効果的な学校組織の在り方について熟議するため、町教委は学習環境推進計画検討委員会を設置。協議内容を踏まえ、小中一貫教育の基本的な考え方や方針を示す義務教育学校基本構想・基本計画を策定した。

　計画では、小中一貫教育の効果を最大限に引き出す観点から、小学校と中学校の校舎を一体的に整備する施設一体型としての新設が最も有効と判断。整備学級数は普通教室２１学級、特別支援教室１１学級の計３２学級を予定している。

　施設規模は１万５０００平方㍍程度、敷地面積は２万７０００～３万５０００平方㍍程度を想定。流動的な要素を残すが、新設にかかる概算事業費は備品購入費を除き５８億円となっている。

　目指す学校像として、「ふるさと岩内を愛し、志たかく夢の実現に向かう」を設定。具体的には、「未来を描き主体的に学び合う学校」「利他を高め、美しい心を育む学校」「心身を鍛え、たくましく育てる学校」「ふるさとに学び、ふるさとと歩む学校」を掲げている。

(市町村 2020-07-13付)