子ども理解にかかわる研修会　支援の在り方を動画配信　資料も配布　札幌市教委

（市町村 2020-07-16付）

　札幌市教委は、新型コロナウイルス感染症の影響で延期していた令和２年度子ども理解にかかわる研修会の実施方法をまとめた。いじめ対策・自殺予防事業の取組に関する資料を各園・各学校に配布したほか、８月１９日まで動画「新型コロナウイルス感染症下の再登校後の子どもに寄り添う支援の在り方」を公開。子どもに寄り添うポイントや新しい学校生活に必要なことなどを示している。１３日付で各園長・学校長あてに発出した事務連絡で示した。

　市教委は５月、新型コロナウイルス感染症の状況を勘案し、本年度子ども理解にかかわる研修会の延期を決定。依然として、新型コロナウイルス感染症の終息の目途が立たないことから研修会は、資料配布と動画配信で対応することとした。

　資料『いじめ対策・自殺予防事業の取組について』では、いじめ防止対策として、市いじめ防止基本方針の改定点を記載。認知件数ゼロの学校は、いじめの認知に漏れがないかあらためて確認することや、学校独自のいじめアンケートを実施することなどを周知している。

　また、各園・学校における組織的な対応の重要性についても指摘。担任などが抱え込むことなく、組織的に対応する大切さなどを伝えている。

　自殺予防では、自殺関連行動にかかる具体的対応のためのガイドブックの活用を周知。自殺関連行動がみられる場合は、コンシェルジュを活用するなどして医療機関と連携する重要性を示した。

　動画「新型コロナウイルス感染症下の再登校後の子どもに寄り添う支援の在り方」では、子どもに寄り添うポイントや新しい学校生活に必要なことについて提示。８月１９日まで動画共有サイトＹｏｕＴｕｂｅで公開しており、各園・学校は指定されたＵＲＬから視聴できる。

　このほか、各園・学校において、資料の閲覧、動画視聴を踏まえたアンケートの提出を求めている。

(市町村 2020-07-16付)