札幌市小学校長会が調査　本年度宿泊学習　１０８校が青少年山の家で　１０月実施８０校　校内宿泊１３校

（コロナウイルス関連 2020-07-17付）

　札幌市小学校長会（林貞年会長）は、市内小学校１９８校における５年生を対象とした宿泊学習について、宿泊先と実施時期をまとめた。未定６校を除き１９０校が実施。宿泊先は青少年山の家が１０８校と最も多く、実施時期は１０月が８０校で最多。新型コロナウイルス感染防止によって宿泊施設が受け入れ人数を制限していることなどから、自校での実施を検討している学校は現時点で１３校となっている。

　宿泊学習は例年、５年生を対象に全小学校で実施しており、年度内で行事を調整して行っている。

　本年度は新型コロナウイルス感染症の影響による臨時休業などから、札幌市教委は６月に通知「教育課程再編成のガイドライン」を発出。学校再開に当たって臨時休業の影響を踏まえる必要があることから、宿泊的行事などについては６月と７月の実施を見合わせるよう求めた。

　校長会のまとめによると、宿泊学習の実施時期は１０月が最も多く８０校、９月が５６校、８月が２９校と続き、本年度は８月上旬から来年２月下旬にかけて行われる。

　宿泊先は、青少年山の家が最も多く１０８校、続いてネイパル砂川が４２校、道民の森が１５校、このほかの宿泊施設が１２校。なお、校内宿泊を検討している学校は１３校で、未定が６校、実施しないと回答した学校が２校だった。

　校内宿泊を検討している学校は例年と比べ増加。多くの宿泊施設が７月まで臨時休館となっているほか、宿泊先が感染症予防のため受入人数を制限していること、例年、申し込みの多い青少年山の家が１１月から来年１月まで工事を行うことに伴って受入期間が例年より短期間となっていることなどから、自校を会場に日帰りで実施するなど、方法を工夫している学校もある。

　宿泊先で最多となった青少年山の家の担当者は「例年は５月から７月にかけて宿泊の予約が多かった」と話している。

　青少年山の家は本年度、新型コロナウイルス感染症予防の観点から、密集が懸念されるプログラムを中止。キャンプファイヤーや屋外での炊事は行わず、食堂での食事は飛沫感染予防のため対面を避ける、一度に食堂に入る人数を制限するなど、検討を進めている。

(コロナウイルス関連 2020-07-17付)