札幌市第２児相　整備の方向性　新たに個室や面接室　現児相とテレビ会議で接続

（市町村 2020-08-07付）

　札幌市は、白石区に新設を計画している仮称・第２児童相談所における整備の方向性をまとめた。所管区体制で現児童相談所と新設する児童相談所それぞれに、総務部門など５つの部署を配置。児相間の連携を深めるため、２所間にテレビ会議システムを設置する。また、開放処遇や子どもの状況に応じた個別対応が可能な個室や運動スペース・保護所内面接室を新たに設置。開設するまでの間、仮設一時保護所を設置し、一時保護定員を増加させる。

　現児童相談所は、一時保護所定員や面接室、事務室の拡充、一時需要の高まりによる受け入れ、一時保護委託先の確保などが困難なことから、施設整備を検討。アクセス性の向上や各区役所等の連携強化などをねらいに、２所目の児童相談所を開設することとした。

　建設候補地は、旧水道局白石庁舎の跡地（本郷通３丁目北）を想定。白石、厚別、豊平、清田の４区を所管することとしている。

　開設後は、現児童相談所（開設後＝仮称・中央児童相談所）と第２児童相談所の２所体制で相談支援を実施。両所の業務や機能を整理し、必要な設備等を拡充する。

　所管区体制で２所ぞれぞれに、①総務②一時保護③調査④相談⑤判定―の５つの部署を配置。児相間の連携や困難なケースの検討等に迅速・正確な意思決定ができるよう、２所間にテレビ会議システムを設置する。

　市として統一的に行う必要がある児童相談所体制の強化の立案や職員研修企画、施設整備・施設運営指導、区家庭相談室の予算などは中央児相が集約して対応する。

　第２児相には、開放処遇や子どもの状況に応じた個別対応が可能な個室、運動スペースおよび保護所内面接室を新たに設置。また、令和３年秋ころから第２児相を開設するまでの間、仮設一時保護所を開設し、一時保護定員を増加させる計画だ。

　今後、整備内容を取りまとめ、施設概要などを近隣地域に説明。パブリックコメントを経て、工事発注に必要な基本設計、実施設計をまとめる。

(市町村 2020-08-07付)